DS:ストーリー「秋月涼」episode.8

ストーリー「秋月涼」episode.8「夢、ゆがみの果てに」

…歪みねぇな。
午前中仕事して、学校行って午後の授業を受けて、またオーディションに向かうと言う多忙な生活の涼。
今日は人気番組「ロード・トゥ・トップアイドル」の予選会で、夢子さんも参加していると言う。

が、学校を出る前に同級生「谷山君」に「結婚してくれ」と告白される。
…どう考えても状況は悪化している。
「お付き合いとかすっ飛ばして、いきなりゴールインしてくれっ!」
これだから童貞は…。(そーゆー問題ではない)
「最近のお前、かわい過ぎだよ!見ているだけで、俺もう…」
はいはい、節度を弁えて下さいねー。CERO-Cですよー。
それ以上言ったらちょん切るぞテメェ。
「ぎゃおおおおおん!僕は男だってばー!」
「ウソつけー!」
「ウソじゃないよぉ」
…鋭い。

涼は局から迎えの車を寄越されるほどのポジションになっていた。
局の前では例によってファン達が待つが、パニックになるので手を振るなと言われる。
立場が変わり、忙しくて同期の二人ともあまり会えない事に寂しさを感じる涼。

久し振りに夢子さんと会える事を楽しみに会場入りしたものの、見当たらない。
スタッフに聞くと、「病欠」と連絡が入っていると言う。
予選を通過して別の組の合格者と合流すると、そこにはあずささんが。
涼はもちろんあずささんを知っているが、光栄な事に、あずささんも涼をテレビで見てくれていたと言う。
「いつもはただ眺めて、無邪気に喜んでいればいいのに、今回はその子と争わなければいけないなんて…」

ほう、今回の「ロード・トゥ・トップアイドル」は年末の歌合戦なのだそうな。
つまり、絵理がサイネリア・ルートで最後に挑戦したやつだな。
「これ、年末とは全然関係無いんですけど…」
ズコー! し、失礼。あずささんのいつもの勘違いだったようです。

「あれは、つくり? それとも、天然なのかな?」

第一週、流行は先週から変わらずVi>Da>Vo。
楽曲は前回の最後から「Dazzling World」に固定されていて、細かな調整は困難。
とりあえず今週は先週のままで様子を見よう。

月曜日、夢子さんからメールが来ていた。

件名:さよなら
私、アイドル辞める事にした。
じゃあね。

…え? ちょ、待てよ!
前回のラストで絵理に勝って御機嫌だったじゃん! 何があったの?

「夢子に会いに」コミュ。
以前も幾度か夢子さんと会っていた、夢子さんがトレーニングしていた公園へ。
何やらしょげている風だった夢子さんは、涼の顔を見た途端にいつもの険のある表情に。
「何しに来たのよ」
話を聞きに来たに決まってるだろ。
「ねぇ夢子ちゃん、何があったの?」
「……夢が……私の夢が……消えたの」
夢子さんの過去の悪行を武田さんに知られ、それを咎められて例の番組の出演の可能性が潰えたと言う事の様だ。
こればっかりは自業自得だよなぁ。
嘘をつく事も開き直る事も出来なかった、と泣く夢子さん。
「あなたなんかに慰められたくない!」
そんな事を言われても、

「アイドル辞めるって事、事務所にはもう話したの?」
「ううん。言ったのは、あなたとお姉様にだけ…」
そう、そのお姉様だよ。結局誰なんだ?

「夢子ちゃん。やっぱり、ここに居たのね」
ええっ? その声は、あずささん!
うわっ、意外だ。こんなゆるゆる天然で争い事の嫌いなあずささんに、夢子さんの様な常に刺々しい攻撃的な子が懐いていたなんて…。
と言うか、お前あずささんに懐くなら、あくどい真似なんかさっさとやめてりゃ良かっただろ。

辞めると言い出した理由を問うあずささんに、涼が説明しようとすると、
「言わないで、涼! お姉様は、何も知らないの」
あちゃー。

「私はね! 私はただ、まっすぐ夢に向かって、進んで来ただけなの!」
「小さい頃からの夢、かなえるため、必死に、必死に、必死に、頑張って来た!」
「他の子の何十倍も、何百倍も真剣にやって来たわ! なのに!」
「涼…私はそんなに悪いわけ?」
「何もかも奪われるほど、悪い事、したの?」

…何もかも、は、奪われてないよね?
たった一つの夢について、その資格無しとされてしまっただけで、自ら何もかも手放そうとしてる。
それに、手段を選ばず他者を蹴落として来た事について、一切反省もしてなかったよね?
それじゃあ周囲の人間も「過去の事」として許容する事は出来ないだろ。
それは今現在の問題だよ。ちょっと虫が良過ぎないか?
続ける事でしか、過去を清算する事も、認めて貰う事も、出来ないと思うんだけどなぁ。

等と説教する選択肢はありません。
「自業自得って事よね」
うん、でも、涼が取り成してくれるんじゃないかな?
ただ、武田さんも大人ですから、やはり相応の「禊ぎ」は見せる必要あるよね。
涼、どうする?

火曜日、「武田と話し合い」コミュ。
「武田さん、今日は、お願いがあって来ました。夢子ちゃんの事、考え直してくれませんか?」

甘い事言ってるなぁと聞いていたが、武田さんも、
「何と言われようが、僕は、彼女に機会を与えるわけにはいかない」
「そもそも彼女の生き方は、番組のコンセプトそのものに反している」
と、大変厳しい御言葉。まぁ、無理も無い。

「僕は人を欺くような歌い手を、自分の番組に出したくない」
「そう言う意味では…今の君も同様に、ね」
と、ここでBGMがフェードアウトする。

「え、私も…?」
「そう…いつまで人を騙し続けるつもり?」
「だ、騙すって…」
…バレテーラ。
欺きたくて欺いてるんじゃないやい!
涼、言うたって!

「でも、どうして分かったんです?一体いつから…」
「始めに君の事をTVで見た時から、既に」
ちょwww 今までスルーしてたのが逆に凄いな。

「ああ、カラダの線の細さに比べて、スタミナと声質に違和感を覚えた。僕は、君をずっと男性として、見ていた」
すげー、やっぱ人間あるレベルまで行くと、両対応って言うか、どっちも大丈夫になるんだね!(違
涼、せっかくだから後学のために抱いてもらえよ。

「なぜ、女性のふりをする?」
「社長の方針なんです。女の子の方が、きっと受けるからって。僕だって、ほんとは男のアイドルになりたかった…」
結局、ここまでずっと流されて来たって事なんだもんなぁ。
「なぜ事務所を飛び出してでも、そうしない? なぜ、篭に捕らわれている? どうして、自分の夢を追わない?」
「社長や…これまで応援してきてくれたファンにも、悪いかなって思って」
「社長やファンのために、永遠に女性であり続けるのか」
「そ、そう言うわけじゃ…」
「自分の夢ひとつ追えない君が、人の夢のために、こうして口添えに来るのは、とても不自然に感じるが」
…はい、全く仰る通りです。

水曜日、メールが来て…
ぎゃおおおおおん!エピソード冒頭で「噂」を口にしてた同級生からだー!

馬鹿げた事とは思うけど、返事くれると嬉しい。
もし、本当にお前がアイドルで、言いにくければ、
返事くれなくてもいいけど。

ほぼバレてるー! うぅ、いよいよ追い詰められてきたぞ。
そして、案の定の「あずさと待ち合わせ」コミュ。
夢子さんは心配だけど、本人に話してどうこうなる状況でもないし、せめて「お姉様」と意思疎通しておいた方がいい。

海岸であずささんを待ちながら、自分の気持ちを整理する涼。
「全然売れてない頃なら問題無かったのかもしれないけど、ここまで有名になっちゃうと…実は男だって発表したら、大騒ぎだよね」
だから、初っ端から間違ったレールの上を走ってたんだよ。(-_-;
「どこへ流されて行くの、僕…」

あずささん到着。
「どうですか? 夢子ちゃんの様子…」
「それが、相変わらず塞ぎ込んじゃったままで…食事も喉を通らないみたい」

あずささんに夢はあるかと訊く涼。
「あずささんは、その夢のためだったら、何でも出来ますか?」
「え…なんでも?」
「はい。例えば、夢のために、全てを犠牲にしなきゃいけないとしても、その夢の方を、選ぶ事が出来ますか?」
「それは…とっても難しい質問ね。でも、多分…出来ると思うわ」
「え? 出来ますか?」
「多分だけどね。私にとって、その夢は、何にも代えられない大切なものだから」
あずささんカッコイイぜ。

「ありがとうございます! おかげで目が覚めました」
やっと決心が付いたようです。

木曜日、「社長とミーティング2」コミュ。
「社長、大事な話があります! 僕…、僕…」
ここで選択肢は「男の子をやめます!」「男の子になります!」「女の子をやめます!」
…最初の選んだら、物語がまた別の方向に分岐しそうな気がするんだが、(–;;

「これ以上、今のまま続けたら、カミングアウトなんて出来なくなっちゃいそうで」
いや、まぁ、それは最初からそうなんだよ。社長に騙されてただけで、
「ですから、そろそろ男の子アイドルとして活動させてください!」
「ダメ、却下、ボツボツボツ!」
…まぁ、そう言うとは思った。

ファンが悲しむから、と説得しようとする社長。
「あなたはもう、スーパーアイドルなのよ?」
「今をときめく秋月涼が、男だなんて知れたら、どんな騒ぎになると思う?」
「ファンのみんなはね、あなたに、いろんな妄想を重ね合わせてるの」
「こんな妹がいたらいいな、こんな娘がいたらいいな、こんな恋人がいたらいいな」
「それが男だなんて、分かってごらんなさい!」
「妹は、弟に変身! 娘は、息子に変身! 恋人は、変人に早変わりよ!」
「絶望のあまり、働く気力、学ぶ気力を失くす人が、日本中に溢れかえるわ」
「くだらない事を考えるのはやめなさい」
「あなたは、ずーっと女の子アイドルのまま、人に希望を与え続けるの」
…こ、これはひどい。遂に社長も本性を表しやがった。涼、ガツンと言ってやれ!
「僕だって…僕だって、自分の夢、かなえたいんです!」

「僕だって、ファンの事はたくさん考えました!」
「それでも、チャンスが欲しいんです! たった一度だけでも、望み通りの自分に変わっていけるチャンスが」
拒否したら事務所を辞めそうな勢いの涼に、社長が出した条件は…
「次のオーディションに合格して、見事、トップアイドル、ランクAになれたら、男の子デビューのこと、本気で考えてあげるわ」
いやいやいや、そうやってここまで延ばし延ばしにされて来たんじゃないのか。
逆に言えば、これまでは守る気の無い口約束で、本気で考えてはいなかったと言う事じゃないか。

「もう一声!」
少しでも条件を有利に出来ないかと粘ってみたが、逆に条件を引き上げられてしまった。
やはり社長とは口では勝負にならない。

オーディション解禁。さあ、レッスンだ。
金曜、土曜とViレッスンでパーフェクト評価。

日曜日、絵理のステージを見に行く。「キラメキラリ」可愛過ぎだろ。
プレゼントは「ねこみみ」。三度目ぐらいの被りです。

第二週、事務所前で愛に会う。うんうん、元気そうで何より。
流行はDa>Vo>Viとなった。例によって楽曲は固定されているので、衣装のみで調整する。
「インディゴスパングル」に「ひまわりの一輪挿し」「ひまわりの腕輪」「どら鈴」を付けた。
流行適合。

月曜、火曜とViレッスンでパーフェクト評価。「Lv.10」→「Lv.11」。
水曜、木曜、金曜、土曜とDaレッスンでパーフェクト評価。ここでカンスト。

土曜日、愛のステージを見に行く。まさかのテンションダウン。
プレゼントは「テトラカラードコメット」。お? これは持ってなかったはず。

第三週、事務所前で絵理に会う。「ひぅっ!」調子悪そう…。
流行は先週を維持してDa>Vo>Viのまま、であれば衣装も変更無しだ。

月曜、火曜、水曜、木曜とVoレッスンでパーフェクト評価。カンストで「Lv.11」→「Lv.12」。
金曜日、Viレッスンでギリギリのパーフェクト評価。ま、こんなもんだろ。

土曜日、運命のオーディションへ。
「トップアイドルの座と、男の子デビューがかかってる…」

「あずささん、今日はやけに暗い表情してますね」
「だって…私…。…きっと、怖いのね」
勝って夢へと歩みだす事も、負けて夢から遠ざかる事も怖いと言うあずささん。
「私も、このオーディションに、たくさんのもの、かかってます」
「でも、だからこそ、後悔する様なステージ、やりたくないかなって」
「だって、勝つにしても負けるにしても、全力を出し切って、納得して、結果、受け入れたいじゃないですか」

思い出15個、初期状態80%でスタート。6回まわして1回外すも80%で合格。

「いつか運命が、もう大丈夫って言ってくれるまで、もっともっと、自分を磨いていかないとね」
かわいいなぁ、あずささん。でも、Aランクコミュでは普通に俺といちゃいちゃしてたんだぜ?

「私をここまで導いてくれた人、みんなのために!」
うわっ、このタイミングで「Dazzling World」を聞くと、歌詞の持つメッセージが違って聞こえる!
涼が夢子さんに肩入れし過ぎるのも仕方無い気がしてきた、と言うか、二人ともそれぞれに納得出来る結果に辿り着いて欲しいと、強く思う。

そして、ランクAに!
「あなたの場合、頂上の先にまだ試練がある。本当に選ぶ気なの? 男の子のアイドルになる道を」
「行きます! 例え、全てを捨ててでも」

武田さんに報告に行く涼。
「僕が目指しているところは、ここじゃ、ありませんから」
「もっとも、他の人が、そこをどう思ってくれるかは、分かりませんけど」
険しい道だとは思います。でも、どうか、悔いの無いように。

「君にひとつ言っておこう。ここから先は…空気など読むな」
「周りの意見になど、耳を傾けるな。一番大切な事の判断は、君の感性と心だけで行うんだ」


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