DSストーリーを一巡終えてのまとめ

現在の状況としては、とりあえず三人のストーリーをプレイして、エピローグ「それから…」まで一通り終えたので、少し間をおいてから未確認のエンドを拾っていこうかなぁと言うところ。
おっと、その前に、公式の「購入者アンケート」に答えておかなくちゃ。応募期間は11月22日(来週の日曜)までとなってます。自由入力欄1000文字じゃ書き切れないよ!

プレイ記録

で、感想なんだけど、

全く予想外に面白かった。
前評判や5月以降の各種インタヴューでは、PSPで低年齢方向に広がったユーザ層を更に下へ広げる意図の展開であるかのように匂わせていたので、単純に「低年齢向けの別ライン」と言う認識で居たのだけど、夏頃の時点で「本当に低年齢向けに十分なプロモーションしてんだろうか?」と疑問に思っていたら、実は、と言うか、やっぱりと言うか、これは全然低年齢向けじゃねーよ、と…。

ゲームシステムとしてもプレイヤーの視点としてもシリーズ従来作とは全く異なり、加えて田中ブンケイPと梶岡俊彦Dによる企画と言うコトで、坂上陽三Pが内容に関する言及をほとんどしていない事などから、最初は「本編とは別ライン」と言う印象が濃かったDearlyStarsだけど、途中から、これはれっきとした正当進化の延長線上なんだろうな、と見方が変わった。
ステージの外での足の引っ張り合いと言う生々しい部分まで描かれていたり、望まぬプロデュース方針に悩み苦しむ様が描かれていたり、765プロのプロデューサーが「マネージャーっぽい人」呼ばわりされていたり、折々でシリーズ従来作に対するアンチテーゼを示している様に思う。そして、恐らくこれらは、元々描くべき要素として認識されていながら、2nd Vision以前にはオミットされた要素なのではなかろうか?
現実としてアーケード版およびXbox360版のそれはバランス良く抽象化されていると思うし、あそこに「更なるリアリティを」と要素を単純に足し算しても良いものになるとは思えない。PSP版のストーリープロデュースですら、コミュとの矛盾などでストーリーパートに苦しい部分が見られるぐらいなので、2nd Vision以前に描かれなかった要素と言うのは、然るべく描かれなかったのだと思うし、DearlyStarsはアドベンチャーゲームと言うフォーマットに変えた事で描けたのだと思う。
あるいは、「更なるリアリティを」と言う渇望からアドベンチャーゲームを企画し、後付けのエクスキューズで「低年齢にも訴求」云々と言い出したのかも知れない。そう言った辺りが大変興味深く、もっと梶岡Dを知りたいのだが…。
ただ、何にしろ貪欲な消費者たるプレイヤーは進んだ道を戻る事は出来ない訳で、やがて登場する所謂「アイマス2」は、このDearlyStarsをも食らってアウフヘーベンした存在である事を願って止まない。

もちろん、「アイマス2」以外で単純な続編を出すとしても、それはそれとして美味しく頂くだろうけどね。


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