サイリウム考 「before 8th」補記

冬フェス前に書いた「サイリウム考」ですが、8th前と言う事でまた少し触れておこうかなぁ、と。

1年前の7thや、半年前の冬フェスの時の告知体制からするとだいぶ遅いのですが、今回の8thの分も案内が出ました。

公式の案内が例によってメリハリのないベタ赤で「広報部に研修してもらって来い」と言いたくなりますが、前回までとの違いは「公式サインライトVer.2が追加された」だけです。
『1.以下のもの以外の電池式は禁止 → 2.(OKなもの列記) → 3.非電池式も××は禁止』と言う記述方法は文章が不揃いで流れとして煩雑ですし、意図としては同じサイズ規制であるはずなのに、電池式は「25cm未満のものに限る」、ケミカルは「25cm以上のものは禁止」と記述ブレが出ているのもスマートじゃない。文学作品であれば表現のバリエーションが広い方が豊かに見えますが、ルールの列記であれば表現のバリエーションは狭ければ狭いほど(誤解の余地が減るので)適切です。
更に、強調箇所は絞り込まないと意味がありません。全体を赤字にするのは何も強調していないのと同じですし、商品名を太字強調する意味はあまり無いのではないでしょうか。
あえて書き直すとしたら、こうなるかなぁ。

周りのお客様へのご迷惑や怪我、トラブルの原因となりますので、以下に該当しないライトの使用は禁止とさせて頂きます。

特に許諾品とララビット商品については「主催サイドが問題無しと確認済み」のニュアンスが強調されるべきなので、「正規許諾品」「弊社商品」を括弧書きの中に押し込むのは重軽が逆でしょう。
また、これらの商品は「25cm以下」「LED式」「ボタン電池使用」と言うルールを満たしていたはずなので、最後の「市販のLED式ペンライト(ボタン電池使用、25cm未満のものに限る)」と同列に列記する必要も、本来は無いはずです。自社の商品を推したい気持ちは分かりますが、何よりもまず文章の目的に応じた表現を取るべきです。
と言うわけで、更に見直すならばこんな感じでしょうか。

周りのお客様へのご迷惑や怪我、トラブルの原因となりますので、以下に該当しないライトの使用は禁止とさせて頂きます。

  • 市販の全長25cm以下の化学式ライト(ケミカルライト)
  • 市販の全長25cm以下の電池式ライトで、LEDを光源とし、ボタン電池を電源とするもの

尚、以下の商品は上記基準を満たしており、これまで通りご使用いただけます。

ちゅーこって、規制の内容としては前回までと何も変わっておりません。

そうそう、前回の「サイリウム考」では、電池のタイプ規制(ボタン電池のみ)について「実質的には光量規制の意図がある」と言う認識で書いていましたが、「むしろ重量規制の意図が主ではないか」との御指摘も頂いておりまして、認識を改める必要があるかも、と思っています。
「光量を規制する事は困難なので、電池容量の限られるボタン電池に限定している」と考えたのですが、光量にしても重量にしてもいちいち測定してジャッジするわけにはいきませんから、結局は電池の形態で規制する事になってしまうわけですね。

しかし、必要に応えるのが商売の世界。
「アイマスライブには持ち込めるボタン電池仕様の多色LEDタイプが欲しい」と言う声に応えて、ターンオン社から先日発売されましたのが、こちらの「カラフルプロ110」。

従来の多色LEDタイプは「単4電池×3」が一般的でしたが、これはアイマスライブのレギュレーションに対応した「ボタン電池(LR44)×6」を電源としています。
0.5秒押しでON、その後クリックする度に色が変わり、1秒押しで色変更順が逆送りへ移行、2秒長押しでOFF。対応色は全17色で、順番に以下の通り。

  1. レッド
  2. エンジレッド
  3. ブルー
  4. ライトブルー
  5. アクアブルー
  6. イエロー
  7. ライトイエロー
  8. オレンジ
  9. グリーン
  10. ライトグリーン
  11. エメラルドグリーン
  12. ピンク
  13. ピーチ
  14. サクラピンク
  15. バイオレット
  16. ラベンダーパープル
  17. ホワイト

ケミカルでも近年人気のパステル系(白っぽい淡い色)を「ライトブルー」「ライトイエロー」「ライトグリーン」と言った形で揃えつつ、桃色から紫色までを(並べて比べないと分からないぐらいの)5色に分ける等、年々多彩化するケミカル(例:浅葱・瑠璃)に対しても一歩も退かない布陣と言えます。

とは言え、白と黄について「発色に難あり」と評する人も少なく無い模様。
ルミカライト「大電光改」等の単色ライトと併用して補う感じかな。

逆トグルは使わんでしょう。
色数が多いので、逆送りがあった方がいいと考えるのは分かりますが、短過ぎると順送りになってしまい、長過ぎるとOFFになってしまうのでは使い難い。
「KING BLADE X10 II」の様に順送りと並べた独立ボタンにするか、さもなくば、「カラフルビーム」の様にダイヤル式にすべきだと思います。

光量は私の感覚では「ちょうど良い」です。
ケミカルのウルトラオレンジであるとか、単四電池タイプで近年見られる「光量アップのブースター付き」には明らかに劣りますが、ケミカルの長時間タイプよりは明るいかと。
ウルトラオレンジの光量だと常時点灯は光害(迷惑行為)だと思うので、通常使用でこれ以上の光量を求めるべきではない、と言う考えです。

この「カラフルプロ110」は、リリースが遅れていると思しきルイファン・ジャパンの「KING BLADE X10 II」とは逆の方向へ進化していますね。ルイファンも頑張ってほしい。
ちなみに「KING BLADE X10 II」(キンブレ・テン・ツー)は前バージョンの「X10」同様に単4電池を使用していますが、色そのものを自分で調整・変更できる+順番や色数を変更できると言う事で、ターンオンの手軽さとは逆の「多少セッティングに手間が掛かっても納得の行く色を望んだ順番で出したい」と言うこだわり派に応える製品です。
また、これとは別に単色のボタン電池式、バルログし易いようにグリップを細く絞った「KING BLADE FIGHTER」と言う商品も予定されていたはずなのですが(情報ソースはACEのルイファン・ジャパンのブース)、残念ながら続報が出て来ません。
おぅ、しっと!これじゃあ熱いステマ記事じゃねーかチクショウ!

それはそうと、従来ボタン電池タイプのライトスティックはLR44を2~3個使用するものが一般的でしたが(例外としては「シナモンブレード」シリーズのCR2032×1等)、「カラフルプロ110」はLR44を6個使用します。
ボタン電池LR44は電圧的にはアルカリ乾電池と変わらない(規格上の公称電圧は共に1.5V)なので、乾電池からボタン電池へ変更するに当たって直列での接続数を増やす必要は無いのですが、放電容量が10倍以上違うはずなので(ただし、製品によっても放電量によっても変わるため正確な比較は困難)、並列化して(直列3 × 並列2)少しでも容量を確保しようと言う事でしょう。
となると、より長時間持たせようと考えれば、「3×4」とか「3×10」なんて事も有り得ないとは言い切れない。グリップ部分にはまだまだスペースの余裕はありますからね。つまり、ボタン電池であっても(下手に軍拡が進めば)将来的に重量が問題に成る可能性はあるかな、と。

ちなみに、「カラフルプロ110」の電池ケース部分はこんな感じでした。
なるほど、これなら脱落の心配はありませんね。

「カラフルプロ110」の詳しいレビューは以下をお勧めします。


サイリウム考 「before 8th」補記” への1件のコメント

  1. 9thライブで初めてアイマスのライブに参加を予定しているものです。
    ライトを持参しようと考えているのですが、種類や規範等が多くどのライトを選べばいいのかイマイチ分かりません…。
    おススメのライトがあればご教授願いたいです。
    後、カラフルプロ110についてですがキラキラタイプとそうでないタイプの2種類ある様なのですがどちらがいいでしょうか??
    宜しければ助言していただけるとうれしいです。

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