2015年冬期(2014年度第4Q)深夜アニメ レビュー 其之弐

録画を検討するために「ザックリ一通り見た」地上波深夜枠の新アニメの感想など。(先週の続きとなります。)

  • 感想にはネタバレを含みますので、これから見始めるつもりの方にはおすすめしません。


(↑ここまでほぼテンプレ)

シンデレラガールズの感想を書く時間が確保できてないんで、もう少し本数絞りたいです。
以下、第一話をチェックした新番組(2/2)

東京喰種√A

http://www.marv.jp/special/tokyoghoul/

「アオギリ」ルートの「If」と言う理解でいいんでしょうかね?
異能バトルに偏る東京喰種はあまり好きではないのだけど、董香ちゃんの出番が消滅しないなら見続けたいかな。

…でも、アオギリルートとなると完全にバトル物になる様な気がするし、董香ちゃんの出番は致命的に失われる気がする。ぐぬぬ

冴えない彼女の育てかた

http://www.saenai.tv/

これはひどい。
何故これをノイタミナ枠でやる必要があったのか。777の悪夢再び、ですか?

初回放送が「#0 愛と青春のサービス回」、第二話が「#1 間違いだらけのプロローグ」となっていて、文字通りでした。
初回はいわゆる「掴み」として時系列をすっ飛ばした「合宿」名目の「温泉」回、つまり、文字通りのサービス回をやって、第二話が本来の物語のスタートとなっています。
何と言うか、初っ端にガツンとエロを叩きつけておかないと視聴者の興味関心を惹ける作品(原作)では無い、と言う制作陣の危機感が滲み出ている様に思えて、涙無しには見れませんでした。

ちなみに、第二話「#1 間違いだらけのプロローグ」までレコーダーに録画が溜ってから見始めたのですが、レコーダー内の録画リストには「冴えない彼女の育てかた #1」と入っていたために、先に見た連れは第二話を第一話と勘違いして見始めていました。
まぁ、それは別に問題無いんですけど、

#1 間違いだらけのプロローグ
「でも評価に値しないものに助言を与える事はできないわね。とりあえず企画としては0点ね。どこかで見たパーツの寄せ集めにしか見えないし、ストーリーのどこを取っても簡単に元ネタが割れるし、更に悪い事に、全てが劣化コピーにすらなっていない質の低さ…。もう、読めば読むほど溜息しか出て来ないわね」

と、このセリフを聴いて、連れが小首を傾げて一言。

「…自己紹介?」

噴きそうになった。
さて、俺はちゃんと第一話の「#0」から見るよ。

#0 愛と青春のサービス回
「一話からパンチラや全裸満載だったくだらないハーレムアニメよね? 三話まで付き合った事を後悔したわ」
「どう見ても神アニメだったじゃない! 最後まで作画安定してたし、ぬるぬる動くし、出て来る女の子超かわいいし」
「そーゆー、絵さえ良ければ名作だと無駄に崇める人達が、アニメ業界を衰退させていくていくと言う事が分からないのかしら」

「…自己紹介かな?」

いや、これはメタ発言って次元じゃねーよ。ただの自虐ネタだよ。
制作陣一同、どんな気持ちで作っているのかと思うと震えが止まらないです。
もし「SHIROBAKO」に3クール目があったら、「能力はあるのに酷い原作を押し付けられたクリエイターの苦悩」とか描いてみませんか水島監督!(余談)

でも、まぁ、初回放送のアバンタイトルでここまで自虐ネタぶっこんだ制作陣のメンタルに敬意を払って、私も三話まで付き合ってから後悔させて頂きますね。

(後日追記)
と言うわけで三話まで付き合ってみましたが、これはひどい。
ビタイチ期待が持てない。そりゃ初回にサービス回をぶっこむわ。他にやりようがないもん。
女の子がかわいくて作画がいい事以外、全く何も評価できず、これから評価できそうな見込みも薄い。

「加藤恵」を演じる安野希世乃さんの演技はなかなか興味深いです。
テンションを抑えて淡々としゃべってますが、既存の無表情系キャラとはちょっと違う。
勿論、棒演技ってやつでもない。「キャラが立たない」と言う設定を音監と演者とで煮詰めた結果なんだろうなぁ。
で、主人公はどこまでもウザい、鬱陶しい、ノイジー、消えてほしい。
主人公と加藤恵が会話していると、専ら加藤恵の側に感情移入してしまいますね。

なので、と言うか何と言うか、この加藤恵がこの先の物語において、主人公から何らかの影響を受けて変化していくとしたら、そりゃ勘弁してくれよ、と言う感じ。
ただ、登場人物が何の変化も成長もしない系の作品では無かろうと思うので、結論として、不愉快な展開しか予想できない。

と言うわけで、解散。
作画が安定していて、出て来る女の子が超かわいければ、1クールまるっと見てもらえる、と思ったら大間違いだからな!

蒼穹のファフナー EXODUS

http://fafner-exodus.jp/

ファフナーって見るの疲れるんだよなぁ。
でも、まぁ、頑張って見ますよ。嫌いじゃあないし、

希望を鼻先にぶら下げられて苦難の道へと追い立てられていく感じがたまらん。
ゆゆゆの様な「視聴者に対し『絶望的背景』を匂わせつつ引っ張って、終盤に種明かしで登場人物発狂」とは違い、充分に重い苦難の数々が最初の三話で主要登場人物達にキッチリ耳を揃えて突き付けられてしまい、みんなで苦しみ悶えながらその苦難に立ち向かっていく、と言う構成になっているのは、過去のシリーズで一通りの設定が登場人物達に対しても明らかになってしまっているからこそ、ですね。

あと、旧作以上にangelaの主題歌が嵌ってる感があるし、
この「イグジスト」には、angela楽曲としての集大成感がありますね。

デュラララ!!×2 承

http://www.durarara.com/

第1期は十分に楽しませていただいたので、とりあえず見てみますよ。
第1期の雰囲気はちゃんと維持されているので、大丈夫なんじゃないでしょうかね。
登場人物が無闇に増えてる感はあるけど、それらがクロスするゴチャゴチャとドタバタが持ち味だと思うので、期待してます。

THE ROLLING GIRLS

http://rollinggirls.com/

連れが先に見て「キルラキル+夜桜カルテットの雰囲気」と言っていて、お前は何を言ってるんだ、と言う感じだったのですが、確かにそんな雰囲気だった。

その「どこかで見たような」感じが(第一話時点では)唯一にして最大の欠点と言う感じですが、ラーメン食うシーンが秀逸だったので、とりあえず継続視聴決定。

夜ノヤッターマン

http://yatterman.jp/

第一話アバンタイトルで、「へー、現代日本が舞台なのか」と思ったら、次の瞬間には人類文明が滅びそうな勢いの「お仕置き」を受けていた。
何を言ってるのか分からねーと思うが、俺もまだ何が起きているのか分かってない。
まぁ、掴みはバッチリだと思います。見ますよ。

喜多村英梨が上手いと言うか、「役を完全に自分の物にしてる感」が強く、ぐぬぬ、となりました。
三話でちょっと失速。

純潔のマリア

http://junketsu-maria.tv/

キャラクターデザインにもう少し原作の画風を残してほしかったところですが、まぁ、暫く見てから考えよう。
声のお芝居がその他の全体(絵作りとか演出とか)にとても馴染んでいて、総合的なクオリティは高いと思います。

エンドロール見てて、フォントワークスとダイナフォント2社入ってる事が気になりました。
アニメで使用する上でのライセンスは存じませんが、恐らくは「1種×1クール幾ら」の契約では無く、かなりの種類のフォントがセットになった中での使い放題な契約になっているのだろうと想像するわけで、2社使うとその分高く付くはず。
どうしても外せない・外したくない特別なフォントがあったのか、後からすごい値引いて食い込んだのか。

聖剣使いの禁呪詠唱

http://warubure-anime.com/

これまた酷いクソアニメが現われたな。
「竹達彩奈がかわいい」と言う一点以外ほとんど評すべきところが無い。
あやち単押しだったりすると血涙を流しながらこのクソアニメを見続けなければならんのか。
(言うても、俺らは俺らで「血涙を流しながらファフニールを見る」定めなので、他人の事は言えない。)

視聴者の興味を引き付ける最重要シーンであったであろう第一話アバンタイトルの戦闘シーンが、恐らくは演出の能力不足により、何とも迫力の無い、緩急メリハリの無い、外連味の足りぬ、魅力の薄い戦闘シーンになってしまった事に関しては、例え原作がどれだけダメダメなラノベであったとしても、純粋にアニメ制作陣の責任だと思います。
安っぽいと言うか古いと言うか、90年代のアニメに混ぜても気付かないぐらいじゃないかと。

とは言え、原作も(相応に)迫力やメリハリや外連味や魅力の足りて無い作品なんだろうけどね。
だって、あの戦闘シーンはアニメの脚本でゼロから捻り出したものではないでしょ?
カッコつけるために詠唱時間をめっちゃ長くしたものの、そのクソ長い詠唱のスタイル(呪文フォーマット)がチグハグのバラバラで壮絶にカッコ悪くなってしまっている上、トドメに技名が酷くダサい、と言うのは、監督や脚本家の責任じゃなく、原作由来でしょ?
いや、百歩譲っても「サンダーストームフェニックス」は無いわ。「エターナルフォースブリザード」の方が数倍マシだ。中二病初期症状の小学生の妄想ノート見せられた気分。それこそ、17時代とか19時代にやってくれよ。

ISUCA

ISUCA

まさか、今期最も第一話の放送が遅かったこのアニメが、今期最もクソなアニメだとは…。

アバンタイトルから「やっちゃった」感が強くて、放り出しそうになりました。
この感覚は、そう、思い返せば…第一話Aパートで心が折れた「マケン姫っ!」の時と同じ!

で、オープニングに入り、予感が確信へと変わります。
俺の中では『アフィリアサーガがオープニングなりエンディングなりを担当するアニメはクソアニメ』と言う法則が実証され続けているのだ。
アレは一体何なんだろうね? アフィリアってダンスの振り付けが酷いだけで、曲はそんなに悪いとは思わないのだけど、何故、毎度毎度クソアニメと組む事になるんだろうか?
いいかげん可哀相だと思うんだけど、プロデューサーの趣味? その手のお仕事取ってくる担当者がクソアニメソムリエかなにかなの?

まぁ、頑張って第一話の最後まで見たんですが、予感に違わぬクソアニメっぷりでした。
5年、いや、10年に一度の出来栄えと言ってもいいんじゃないかと。

それにしてもね。
今注目の若手声優を「クソアニメ請負人」なんて呼ばれるような扱いにしないでほしい。
いや、某ホリプロの17歳がどうこうって話では無くて、こんなクソアニメ、誰が演じても一緒でしょうが。
それならば、「注目の若手声優」ではなく、まだ光の当たってない無名声優を発掘してはどうか。
そうしてチャンスを与えられた無名の新人が、その後に活躍できたならば、どんなに酷いクソアニメでも「存在した意味・価値があった」と言えるじゃないですか。
天下のKADOKAWAなんですから、リソースを使い潰して小銭を稼ぐような真似はせずに、新たな価値を生む仕事をしましょうよ。

角川書店出版事業部メディア部長殿は、ガチアニメとクソアニメの本数はバランスを取らなければならない、とでも考えていらっしゃるのだろうか?


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