アニメ「THE IDOLM@STER」 第21話

え?
これ最終回じゃなかったの?

…と言う感じでした。これはビックリw
いつものように感想はまた後日。
(全話放送終了に伴い「Read more」記述を解除しています。)

第二十一話「まるで花が咲くように」

駅の売店の新聞スタンドに貼られた前垂れPOPや、電車内の吊り広告に、
「如月千早、沈黙破る!」「独占インタビュー 渦中の如月千早 真相を語る!!」
と言った文字が並ぶ。

事務所の応接スペースでは社長が善澤記者と話していて、小鳥さんが珈琲を持って来る。

社長「これで、騒ぎが少しでも収まってくれると良いのだが…」
善澤「うん」
社長「今回は、君に感謝をしないといけないな。いつかこの借りは必ず返すつもりだ」
善澤「何を言ってるんだい。私は彼に頼まれて、記事を書いただけの事だ…」

赤羽根Pが善澤記者を呼んでインタビューして貰った、と言う事のようだ。その回想が挟まれる。

P「今まで通り仕事が出来るように、千早と話し合った上で、決めました」

Pの隣で、しっかりした眼差しで頷く千早。

善澤「…それに、幾らなんでも、あんなゴシップを放ってはおけんよ」
社長「ああ」
善澤「如月君も、辛い取材に向き合って、よく答えてくれたと思う」

頷く小鳥さん。

善澤「それで、如月君は?」
社長「あぁ、『IDOL JAM』に出演する事になってね。早速、レッスンに行っているよ」

お仕事に復帰出来ているようで何より。
ところで「IDOL JAM」って…、もしや、「フェス」初登場ですか?

Opening

やりやがった!
千早が青いライトに照らされながら歌う「負けないで TRY AGAIN / 立ち上がる STREET」の箇所が、まるで黄金の陽光を思わせる暖色のライトに向かって歌う千早に差し替えられている。
ポーズは(たぶん)変わってないけど、以前の険しい表情とは大違いの明るい表情で、生き生きと歌っている。

「負けないで」と言う言葉が、あの寂しげな空気の中で険しい表情で歌う千早に向けられている事は分かっていたけど、その先の「立ち上がる」姿までも用意しているとは思わなかった。何とも憎い演出だ。
まさに「CHANGE!!!!」、千早は立ち上がれたんだな。ありがとう、春香。ありがとう、錦織監督。
くそっ、涙が止まらない。やられたなぁ。

Aパート

黒井「これで全ておじゃんだ!」

961プロの社長室にて、千早のインタビューの載った週刊誌をデスクに叩きつけて激昂する黒井社長。

黒井「認めるものか。この私があの連中に負けるわけが無い! その様な事があってはならんのだ…」

そのデスクの上には、高木社長が持っていたのと同じ「IDOL JAM」のパンフレットも。
遂にJupiterとの直接対決だろうか?

場面は変わって、パンフレットと同じロゴが踊る野外ステージの設営風景。
かなり大掛かりなイベントのようで、メインステージは街中に開けた芝生の公園だけど、公道を塞いだ会場もある様子。
劇伴は確か5話の夜にも使われていたと思う「Night」のピアノソロアレンジ。

控え室に入った765プロ一同。
その扉の外には、りっちゃんPと赤羽根P。

律子「今日のライブ、千早にとって、ひとつの試練ですね」
P「うん」
律子「会場の人達、受け入れてくれるといいけど…」
P「みんなに、千早の歌を聴いて貰えれば、きっと…。できるだけ、いいコンディションでステージに立たせてやらないとな」
律子「はい!」

20話で描かれた定例ライブは、千早の復帰を心待ちにしていた「765PRO ALLSTARSのファン」が集うホームグラウンド。
だが今回は、多くのアイドルユニットが競演するステージであり、自分達に好意的な観客ばかりではない。
前回もそうだった様に、りっちゃんは赤羽根Pの分まで不安を背負込んでいるかのようだ。

ところが…さっそく何やらトラブル発生? 電話中のりっちゃん、

P「ヘアメイクさん、なんて?」
律子「それが、変なんです。ウチの事務所を名乗った人から、キャンセルの電話が入ったって言うんです」
P「えぇっ?! そんなワケないだろう!」

ちょwwおまwwww
黒井社長、その妨害は幾らなんでも、せこ過ぎるだろう。
あまりにもちまちました嫌がらせでコメントに困るわ!

伊織「ちょっと、どう言う事なの?」
真「じゃあ、メイク自分達でしなくちゃいけないって事? 今からで間に合うかなぁ…」

代わりの手配もままならず、動揺する一同。その空気に千早の表情も強張る。
千早の不安そうな表情に気付いた春香は、努めて明るい声で、

春香「ねぇ、とりあえず、自分達でやってみて、難しいところは、お互いに手伝って仕上げるようにしたら、どうかな?」
伊織「仕方ないわねぇ。そうと決まったら、ちゃっちゃと動きましょう」
亜美・真美「ラジャー!」
やよい・響・美希「了解!」

赤羽根Pにも「大丈夫だよ、任せといて」とでも言うように笑顔で無言の合図を送り、再度千早へ声をかける春香さん。
本当に気遣い屋さんだよなぁ。逞しく感じるし、この子と赤羽根Pが信頼関係を築けている事が嬉しい。
皆が千早を心配し、支えようとしている空気にも胸が熱くなる。

律子「黒井社長でしょうか? こんな嫌がらせをするのは」
P「…たぶん。けど、何を仕掛けてこようと、皆で乗り切って見せるさ」

その頃の黒井社長。PA調整ブースに現れて…

黒井「君、ちょっと。頼みがあるんだがね」

ぎゃぁ、まさか買収ですか? これはちょっと洒落にならんぞ。
ホント、世の中には許される事と許されない事が…

ステージの近くにいた冬馬もその様子に気付いて不審に思うが、翔太と北斗に「そろそろ時間だぞ」と呼ばれ、舌打ちして立ち去る。

シーンは変わって、待機のテントでイヤフォンをして集中している千早。
ステージではJupiterが「恋をはじめよう」(“Jupiter”収録)を披露している。音のディレイが「如何にもステージ裏」な感じでいい雰囲気だけど、そこに調整ブースに居たスタッフが訪ねて来る。

P「え?! 楽曲データに不具合?」
スタッフ「すみません、なんでこうなったのか…。時間も無いですから、このままだと、飛ばす方向になると思いますが…」
P「ちょっと、待って下さい!」
スタッフ「いや、あの…今から全体のプログラムを組み直せないので…」
P「じゃあ、これを。音源は持って来てますから、これで対処してください」
スタッフ「あ、はい…。一応、やってみます」
P「俺も行きます」
スタッフ「えぇっ?」
P「律子、こっちは頼んだぞ」

スタッフがあからさま過ぎるが、とにかく最悪の手を打ってきたなぁ。
このスタッフに同行した赤羽根Pの対応は妥当だが、欲を言えば、同時に事務所経由でフェスの実行委員会本部(主催サイド)へ連絡を取るべきだとは思う。
「飛ばす」と言うのが順番を入れ替えると言う意味ならまだ分かるが、出番がなくなると言う事であれば損害賠償モノのトラブルであり、「現場の判断」で片付けて良い事ではないからだ。最悪の「もしも」を考えるなら、上のルートでの対応を同時に進めてもらう必要がある。
観客に対しても説明責任が生じるので、経緯と責任の所在を明確にしておかなくてはならない。チケットには出演者変更の免責は書かれているだろうが、そんなもので説明責任までも免れるわけではない。

それはそれとして、スタッフと共にテントを飛び出していく赤羽根Pを、離れたところで見ていた黒井社長。

黒井「いつまでも熟す事の無い青い実が、身の程を知るがいい」

赤羽根Pを未熟と笑う黒井社長には、「不熟」の言葉を贈ろう。

ステージとの位置関係に違和感を感じざるを得ない調整ブースにて、何だかんだ言い訳して対応を渋るスタッフに、諦めず食い下がる赤羽根P。

P「今日は、大切なライブなんです!」
スタッフ「…やるには、やってみますけど…」
P「宜しくお願いします! …どうしても、歌わせてやりたいんです。どうしても…」

待機のテントでは、りっちゃんが…

律子「音が戻るまでの繋ぎを考えておきましょう。千早は1曲目だから、スタンバイして」
千早「…えっ? …はっ、はい」
一同「いってらっしゃい」

なにやら考え事をしていた様子の千早、テントを出る足取りが重い。

律子「そうね。みんなで順番に、MCをするのはどうかしら?」
響「それより、自分と真がダンスで繋ぐって言うのはどうかな?」
真「ダンスを踊る時も、曲は要るじゃないか」
響「うわぁ~、そうだった!」
伊織「曲がなくても出来るものと言えば…」
美希「ねぇ、『生すか』のライブ版とかはどうかな?」
やよい「あ、それって、いいアイデアかも!」
真美「じゃあ、まずは真美達が『あみまみちゃん』で…」
亜美「会場をドカーン!と笑わせて…」

と、そこに千早が戻って来る。
気付いた春香は、千早の思い悩む表情を見て、テントの外へ連れ出す。

春香「どうしたの? 千早ちゃん、忘れ物?」
千早「…あの、私…」
春香「何か、考えがあるんだよね?」
千早「でも、これは、私のワガママかもしれなくて…」
春香「でも、千早ちゃんはそうしたいんでしょ?」

頷く千早。

春香「…なら、大丈夫だよ。千早ちゃんが本当にしたいこと、ちゃんと聴かせて欲しいな。みんなも、きっとそうだと思うよ」
千早「ええ」

思い詰めた表情が解れ、明るさを取り戻す千早。ホント、春香さんは千早のベストパートナーやで。
千早は皆が話し合っているテントへ戻る。

千早「あの、みんな…」
律子「どうしたの? 早く、スタンバイ…」
千早「あの…、みんなにお願いがあるの」

劇伴としてピアノソロでスローアレンジな「relations」が、染み入る様に響く。
つい先日、「relationsまだ出てないよね?」って話が上がってたんですよ。ここまででは、りっちゃん回(18話)で美希がヘッドホンして曲チェックしてたのが微かに流れただけ。

千早「今朝からずっと、それに、今も。みんなが、私に歌わせようとしてくれていて…、この前のライブでも、みんなが私を支えてくれたから、なんとか歌う事が出来たわ。その事は、すごく有り難いと思ってる。でも私、いつまでもみんなの優しさに甘えてはいられない。だから、たとえ音が無くても、ここは私が歌うべきなんだと思う」

律子「ちょっと待って。あのね、千早、今日のステージはあなたにとって、ホント大事なステージなの。今日の会場に来てる人達は、ファンの人ばかりじゃないわ」
千早「ええ、分かってる。こんな状況で、音無しで歌うなんて、無謀かもしれない。次の機会まで待った方が安全かもしれない。でも、私は今歌いたい! 今日この場で証明したいの! 私はもう大丈夫。みんなが取り戻してくれたこの声があるなら、私はきっと一人で飛び立てる! それをみんなに見て欲しい!」

あぁ、今この瞬間、「蒼い鳥」が新しい意味を、新しい物語を獲得したなぁ。
また涙で前が見えなくなってしまった…

律子「…分かったわ。行ってきなさい。千早」
伊織「まったく、その気なんだったら早く言いなさいよね」
貴音「千早、あなたなら大丈夫です。思いのままに、翼を広げて飛び立ってください」
美希「美希、千早さんの歌、超楽しみなの!」
響「自分達、ちゃんと舞台袖で見てるからな」
真「もし、何か不味い事あったら、合図してよね」
あずさ「さあさあ千早ちゃん、肩の力抜いて」
千早「…ありがとう、みんな、本当にありがとう!」

キングMAJIお姉さん。優しく包み込むように支える声色は、20話の円陣シーンとも重なります。
傍らで見守る春香も、千早へと頷き返す。

千早「春香…」

ハルチハは今、正義を越えて至高に至ったと言っても過言ではあるまい。
もはやハルチハだけで泣ける次元へと達しつつある。

パフォーマンスが終わり、歓声が響くステージから引っ込むJupiterの三人は、千早とすれ違う。
その表情から何かを感じ取った様子の冬馬、今まさに舞台袖からステージへと出ようとする千早。

Bパート

真っ暗なステージに、一筋のスポットライトが灯る。そこには千早が。
ざわめき始める観客。一般の観客に混じって見ていた高木社長も居ても立っても居られずに走り出す…

千早がマイクを胸の前に構えて瞳を閉じると、浮かぶのは前回のライブで千早のために「約束」を歌う仲間達の姿、そして、あの時客席に幻視した、幼い頃の姿の笑顔の二人。
再び瞳を開いた千早は、確かな眼差しで歌い始める。音の無いステージの真ん中で、

初お披露目の関空アイステイベントで我々を感涙させた「MASTER ARTIST 2 – FIRST SEASON – 05 如月千早」収録の「眠り姫」が、千早が歩んできた物語の先に結実した最高の「眠り姫」が歌い上げられる。
静まり返って聞き惚れる観客、舞台袖で見守る仲間達…
前回のステージシーンとは全く異なる歌唱の描写に目を奪われる。

出番が終ったJupiterの三人も、控え室でモニターを見ていた。

冬馬「あれ? アカペラ?」
翔太「確か、リハの時はオケ出てたよね?」

冬馬は、黒井社長が調整ブースで何やら話していた事を思い出し、音が出ていない理由に気付く。
一方の調整ブース。

スタッフ「何やってんだ、俺…次のタイミングで、音出すぞ」

サビに合わせて伴奏が入り、会場が沸き返る。
うわー、これはMA07の時のニコマスMAD(桃邪気Pの「隣に…」)を思い出しちゃうよなぁ。
…とか思ってたら、オノダヒロユキさん(NBGIでは「mft」名義で作詞されている)が反応してて噴いた。

  • Twitter / @onodahiroyuki オノダヒロユキ/mft : 11月25日 1:41 AM

    公式で途中オケインだと!

黒井「クソッ、こうなったら…」
冬馬「やめろよ!」

更なる手を打とうとしたらしき黒井社長は、問い詰めに来たJupiterの三人と鉢合わせ。

黒井「貴様等…」
冬馬「もういいだろ! これ以上…」
黒井「やかましい! そこをどけ!」
冬馬「オッサン!!」
黒井「小賢しい、この私に意見をするなど百年早い! お前達など所詮コマに過ぎんのだ!」
冬馬「…コマ…またコマ扱いかよ。俺達は…、俺達は利用されるために歌ってるんじゃねぇんだよ!」
黒井「生意気を言うな!」
冬馬「てめぇ!」

黒井社長に掴みかかる冬馬、北斗と翔太は慌てて冬馬を抑える。

北斗「冬馬、熱くなるな!」
翔太「そうだよ! 黒ちゃんを殴っても、何の解決にもならないって」
冬馬「…もう、潮時ってやつだな」
黒井「何?!」
翔太「ま、そうかもね。黒ちゃんには悪いけど、ここまでこじれちゃね」
北斗「正直、着いて行けないですよ」
黒井「…ふん、ならば、好きにするがいい。いつかきっと、この私が正しかった事が、お前達にも分かる日が来るだろう。その時に悔しがっても、もう遅いんだぞ」

三人の冷たい視線を受けながらも、高笑いと共に立ち去る黒井社長。
崩壊はあっと言う間だったなぁ。冬馬の苦悩はもう少し時間をかけて描かれるかと思ったが、

会場を後にしようとする黒井社長。そこへ走って来た高木社長は、黒井社長に気付いて足を止める。
ライトに照らされた「765PRO ALLSTARS」と「Jupiter」それぞれの大看板が並び立つ前で、対峙する二人。
言葉を交わす事無く立ち去る黒井社長。その背中を見送る高木社長に、会場の歓声が届く。

壮大な伴奏が鳴り響く中、深々と頭を下げる千早。
調整ブースからそれを見ている赤羽根P、テントからモニターを見ているJupiterの三人、千早の名を呼び、「お帰り」「待ってたよ」と大歓声の観衆。
舞台袖で見守っていた仲間達も、ステージから戻った千早を拍手で迎える。

千早「みんな…ありがとう」
美希「千早さん、美希、感動したの! 今日のステージは、きっときっと、忘れないの!」

りっちゃんに次のスタンバイを促されて慌てて散る一同。

千早「春香」
春香「うん?」
千早「ありがとう」

ここの二人の表情にまた感極まってしまった。
春香の「泣きそうな笑顔」の描写がすごい。なので、代わりに俺が泣く。

フェスは無事に終わり、駐車場でワゴンに荷物を積み込んでいた赤羽根Pに、ステージ衣装から着替えたJupiterの三人が近付いて来た。

冬馬「おい」
P「あ、…何の用だ?」
冬馬「…知らなかったとは言え、色々悪かったな」
P「ん?」
冬馬「黒井のオッサンが、あんた達に迷惑かけたみたいだからな」
P「その事だったら、もう…」
冬馬「いや、幾ら辞めた事務所の事とは言え、これは俺なりの男のけじめだ」
P「あぁ…って、辞めた?」
冬馬「色々あって、今日限りでな」
P「じゃあ、これからどうするんだ?」
冬馬「一からやり直す。今度は、俺達の力を信じてくれる場所でな」
P「…そうか」
冬馬「一応、謝ったからな」
P「あぁ、分かったよ」
翔太「いやー、冬馬クン、熱いねぇ」
北斗「冬馬、お前そーゆー趣味が?!」
冬馬「んなわけねーだろ!」

よし、これで876プロ移籍への目も残ったな!(をい
そして、帰りの車中。流石にミニバス移動は降郷村で懲りたのか、今回はワゴンで赤羽根P車とりっちゃん車の二台に分かれている様だ。
赤羽根P車は助手席に社長、二列目に美希、春香、千早、最後尾に伊織とやよいが乗っている。

高木「いやぁ、若いと言う事は、いい事だねぇ」
P「何ですか? いきなり」
高木「いや、何となく、私も昔の事を思い出してしまってね。よし、今日は、君達をいい所に招待しよう。律子君の車にも教えてあげよう」

高木社長に案内されて一行が向かったのは、バーカウンターやグランドピアノを備えた品のいい店。

春香「素敵なお店ですね」
やよい「大人の匂いがしますぅ」
伊織「って言うか、ここ政財界の大物が大勢いるじゃない」

カウンターに見覚えのある後姿を見つける赤羽根P、

P「あ、あれは善澤さんと…黒井社長?!」

思わず目を伏せる千早に、とっさに伊織が反応する。

伊織「ちょっと、なんであいつがここに居るのよ? 気分悪いじゃない! 追い返してやるわよ」
P「待て待て、伊織」
伊織「でも…」
千早「私なら、大丈夫」
伊織「だったら、私はいいんだけど」
千早「水瀬さん、ありがとう」

いおりんもホント気遣いのできるいい子。
皆はテーブルに通され、高木社長はカウンターの黒井社長の隣に座る。

黒井「ふん、私を笑いに来たのか?」
高木「そんなつもりはないがね」
黒井「いいか、これだけは言っておく。私はお前に負けたつもりはないからな」
高木「ふふふ」

奥から善澤記者、黒井社長、高木社長の順番で座っている。
やっぱり黒井社長と高木社長だけでなく、善澤記者も旧知の間柄なんだな。

千早「素敵なお店ね」
春香「うん」

フロア全体の照明が少し落とされて、グランドピアノのある低いステージに女性が立つ。

春香「あれ? 何かな?」

そして、スポットライトが照らしたのは…

春香・千早「「え?」」

小鳥さん!
曲は「花」(「MASTER LIVE ENCORE」収録)、本当に小鳥さん回だったー!
ぐぬぬ、こんなところでこっそり歌っていたとは…
確かに、ピアノ曲ですし!

高木「まったく、君は変わらんな」
黒井「お前には言われたく無い」
善澤「まあまあ」
黒井「ふん」
高木「そうだな、変わったのは私の方だったな」
黒井「いつからそんなに甘くなったんだ」
高木「甘くなったつもりは無い。あの子達を、アイドルを信じているだけさ」

りっちゃん車も到着し、残りの面々が店に入ってくる。

黒井「アイドルと信頼関係だと? 馬鹿馬鹿しい!」
高木「そうかい? 君のところの三人も、あれはあれで、なかなかいい子達じゃないか。もう少しお互い分かり合って…」
黒井「大きなお世話だ。お前は何も分かって無い」
高木「あぁ、そうかも知れないな。ただ、若い人達を信じて、自由にやらせてみるのもいいと思うがね。彼等に気付かされる事もある」
黒井「失礼する」
高木「最後まで聞いて行かないのか?」

答えずに立ち去る黒井社長。

善澤「根は悪いやつではないんだがな。困ったもんだな」
高木「想いが強過ぎて、表現方法を間違ってしまう。そんな不器用なヤツなんだよ」
善澤「ふむ」

皆はテーブル席で小鳥さんの歌声に聞き惚れている。

社長「どうだい? 驚いたかい?」
春香「…あ、はい」
P「音無さん、楽しそうですね」
社長「あぁ、そうだな。歌う楽しさや喜びは、人それぞれだからね」

店を出て、夜の街を歩く一同。
美希と千早と春香が一塊で話していて、赤羽根Pはりっちゃんと小鳥さんと並んで歩いている。

P「音無さん、アイドルも夢じゃなかったんじゃないですか?」
小鳥「ふふっ、女には色々な過去があるんですよ。ただ、今の私は、こうして時々歌が歌えれば、幸せかなぁって」

SPで張られた伏線が、回収された様な、全く回収されてない様な…
こーゆー「完全に回収しちゃいけない」伏線のぼやかし様が、歯痒いけれど上手いなぁ。
「ご想像にお任せします」と。SPの時もそれに刺激されて素敵な同人作品がたくさん生まれたわけですが、今回も更に?
このタイミングだと冬コミには間に合わないのが普通なので(突発コピー誌で無理矢理間に合わせる猛者もいるでしょうけど)、この先半年以上様々な「過去編」が紡がれる事になるわけです。

美希「なんだか小鳥、すごく幸せそうだったの」
春香「うん、お客さんも、すごく喜んでたし」
千早「ええ」

そして、千早がポツリと一言。

千早「アイドルって、何かしら?」
春香「え? うーん…」
美希「美希的には、キラキラーって輝いてる人かなって思うなぁ。見た人みーんな、まぶしー!って感じで、ドキドキしちゃうカンジ?」
春香「キラキラで、ドキドキかぁ…」
千早「そうね。人の心に幸せを届ける事が出来る人、って事なのかもしれない」
春香「幸せ…」
千早「私はそれが、歌で出来るようになりたいと思う」
春香「…そっか」

おいおいおい、どうなってるんだこれは?!
第一話で投げかけられた問いの答えに、少なくとも千早と美希は辿り着いてるじゃん。
これ、このまま最終回じゃないの? もしかして、終っちゃわないように春香さんの答えだけを保留させたの?

一方のオトナグループ。

小鳥「もちろん、それは人それぞれですけど、今の私の夢は、みんながトップアイドルになってくれる事なんです。そのお手伝いが出来れば、私は、幸せなんです」

そんな小鳥さんを幸せにしたいです。
中の人は無事に幸せになってるっぽいので、

春香「うぅっ、寒い!」
美希「冷たいの! はぁ」
千早「もうすぐクリスマスね」
春香「ぼやぼやしてると、今年も終っちゃうよ」
美希「車まで競争なの!」
春香「あ、ちょっと待ってよ。美希!」

美希が走り出して、前を歩いていた仲間達とのじゃれあいが止め絵で展開されて、エンディング突入です。
前から、あずささん・伊織・貴音・やよいグループ、響・真・雪歩グループ、亜美・真美グループ、美希・春香・千早グループ、律子・赤羽根P・小鳥さんグループだったみたい。
最初はあずささんの姿が見えなかったから、店に残って社長と飲んでるんじゃないかと思ったが、流石にそんな事は無かった。

Ending

と言う訳で、小鳥さん回を締め括るのは「空」(「MASTER ARTIST FINALE」収録)。
毎度の事ながら止め絵の構図が上手いなぁ。と言うか、回を重ねる毎にますます良くなるなぁ。
小鳥さんホント可愛い。

総括

ハルチハは新たなる次元へ!
個人的には、春香も千早も、響と並んで大好きな子達なので、ここまで優遇してもらって有り難いやら申し訳無いやら…

それはそうと、一気に物語を畳みにかかったので、所々ポカンとしてしまいました。
えーっと、25話まで? あと4話ですか。次回はクリスマス回と言う事で、シチュエーションベースの物語性の薄い回になるんでしょうけど、まさかここまで余裕を残す纏め方に入るとはね。完全に予想外です。
まぁ、最初から「ライバル事務所との対立」は主題ではありませんから、最終回まで引っ張る必要は元々無いんですよね。ゲームの方でも、最後の大舞台を前にJupiterは降りてますし、

小鳥さんにはやられました。
これまた「深く描き過ぎない事」によって綺麗に纏めている。
物足りなく感じる人達にはホント申し訳無いけれども、色々な人が描く「過去編」妄想や同人作品を愛する自分としては、全く文句の付け様の無い最善の「誤魔化し方」なのです。

Jupiterにはもう少し見せ場をあげて欲しかった気もしますが、今回の「小鳥さん回収完了」を以っていつでも終われる状態になってしまったわけで、その事により逆に先の展開が全く見えなくなってしまったような気がします。

アニメ「THE IDOLM@STER」 第20話

千早回でした。
泣いた。

細部までとても丁寧な仕上がりでしたし、1期劇伴のアレンジ違いが新たに多数登場しました。
とりあえずもう一回見てから寝ます。

色々と立て込んでて先週分の感想エントリを積んでますが、来週までに何とかしたいね。
(全話放送終了に伴い「Read more」記述を解除しています。)

二十話「束」

彩度の低い寒々しい空を舞う鳥、
事務所屋上で呆然とそれを見上げている千早、
そんな千早を陰から心配そうに見守る春香と響。
事務所内では電話対応に追われる小鳥さんと赤羽根P…

「アイドル如月千早の隠された真実。お姉ちゃん―姉の千早の下に駆け寄ろうとした弟は、車に撥ねられ、この世を去った。当事、千早は8歳。その場に居た人々の証言によれば、千早は弟を助けようともせず、ただ傍観していたと言う。何故彼女は、弟を見殺しにしたのだろうか。写真は弟の墓前で言い争う千早と母親の姿だ。ちなみに、千早の両親は、数ヶ月前に離婚している。事故死、家庭崩壊、離婚、彼女の周囲には不幸が積み重なっていく。そんな呪われた素顔をひた隠し、如月千早は今日も歌う。何も知らないファンの前で…」

問題の週刊誌の記事を控え室で読む真と雪歩、真美。竜宮小町も自分達の現場でそれを読んでいる。
事務所の建物の入口前には記者達が集まり、千早と春香を連れた赤羽根Pはカメラに囲まれる。

真「何だこれ、まるで千早が悪いみたいじゃないか!」
貴音「なんとも悪意に満ちた書き方です」
やよい「千早さんに弟さんが居たなんて…」
雪歩「春香ちゃん、聞いた事ある?」
春香「ううん…」

確かに酷い書き様だけど、実際、週刊誌のゴシップ記事ってこんな感じのこじ付けをするんだよね。その雰囲気が上手く出ていると感心してしまった。
「助けようともせず、ただ傍観していた」なんてのはまさに突っ込みどころなんだけど、こーゆー記事を読んでネットに転載する連中は、その突っ込みどころをまるっとカットして、単に「見殺しにした」と断言で書いてしまったりする。よくある事です。ネット上の記事見て「おいおいそんなわけねーだろ」と思って元記事を確認したら…と言うのを俺は何度も経験してる。
皆さんはどうですか? 転載記事を鵜呑みにして炎上に加担する側の人間? それとも、元記事を確認して必要に応じて突っ込みなり追加検証なりをして、真実を求める人間?
炎上に乗っかるのは週刊誌に限った話じゃないですよね。ゲハブログや一部の掲示板(の中の更に一部のアンチスレ)でも、悪意を持って書かれた否定的・攻撃的な記事だけでなく、肯定的な記事まで文意を歪めて改竄転載し、燃料にする。
最初に突っ込みどころ満載の記事を悪意を込めて書く人間は勿論悪いんですが、彼等が食っていけるのは、その様な態度を批判せずに、彼等が作り出す騒ぎに喜んで乗っかる大勢が居ればこそです。むしろ、あれを書いてる人間は「需要があるから」「自分の仕事が社会に求められているから」罪悪感なんて微塵も無しに、喜んで書いている。今だと「放射脳」と揶揄されている自称ネットジャーナリストの皆さんとかね。マスコミが「マスゴミ」である事を望んでいるのは誰なのかと問いたい。
私はそれらに乗っかる事を醜いと思う。自分の「人間としての価値」を貶めてまで、加虐欲を発揮し、「悪口で繋がる自由」を行使したいとは思わない。記名・匿名を問わず、私達はもっと美しいものや楽しいもので繋がる事ができるから、

千早「全て、事実です。弟が居た事も、私のせいで命を落とした事も」
社長「弟さんの事は、ご両親からも伺った事はあるが、君はたまたまその場に居ただけで、責任は無いと仰っていたがね」
千早「両親が何を言おうと関係ありません。私が…私が居なければ、弟が事故に遭う事も無かったんです」
社長「如月くん…」
P「千早…」
千早「私は歌わなければいけないんです。弟のためにも…」

ボーカルレッスンでも、弟のイメージがフラッシュバックして声を出せない千早。
それでも無理に声を出そうとして、先生や赤羽根Pを慌てさせる。

黒背景に白字ゴシック体「THE IDOLM@STER」だけのオープニングでした。
1期ラストの第13話と同じだけど、期待に満ちたあの時とは真逆の、鈍い幻痛を感じるような「オープニング無し」。
確かに、ここで「CHANGE!!!!」は無いけれども、

Aパート

やはり彩度の低い冷たい空とビル街、それを見下ろす社長室の黒井社長。

黒井「ははははっ、こんな奥の手があるとは思わなかっただろう。765プロ、いや、高木の悔しがる顔が目に浮かぶようだ」

高笑いの黒井社長、そこに荒々しくドアを開けて入室するJupiterの三人。

黒井「ん?」
冬馬「これがあんたのやり方ってわけかよ!」
黒井「何が言いたい」
冬馬「分かってんだろ。せこいマネはするなって言ってるんだ。汚い手使ってるのは、オッサンじゃねーか」
黒井「誰に口をきいている! 言ったはずだ。お前達は黙って指示に従っていればいい。三流プロが自滅していくのを横目で見ながらな」
冬馬「くっ…」

冬馬クンもうダメだな。
このタイミングでここまで行くなら、赤羽根Pと1対1のコミュ、もとい、展開も有り得るか。
Jupiter側のドタキャンとか。

シーンは変わって病院へ。廊下で春香が待っていて、診察室でPが医師から説明を受けている。
医師の診断では、メンタルが原因だろう、と。うん、それは知ってる。
そして、千早の回想。
やっぱ弟くんは「2」準拠でCV:ミンゴスなんですね。
劇判は「蒼い鳥」のオルゴールバージョン、

千早「弟は、たった一人の観客でした。あの時まで…」

夜の公園で、春香と赤羽根Pを前に訥々と語る千早。

千早「歌わなくちゃいけない。優(ゆう)のために、ずっと歌い続けなきゃ…そう思って…でも、もう歌ってあげられない。失格です。アイドルとしても、姉としても」
春香「千早ちゃん…」
P「千早、あんまり思い詰めるな。歌の仕事は暫く休もう。まずは、気持ちをしっかり休めて…」

急に立ち上がる千早。

千早「歌えなくなった以上、この仕事を続けていく気はありません」
P「千早…また、歌えるようになるかもしれないだろ。いや、きっとなるさ。だから…」
千早「色々と、お騒がせしました」

一礼して二人に背を向ける千早。

P「千早っ」
春香「千早ちゃん、待って!」
千早「もういいの」

ここまでずーっと、千早は二人に正面を向けていない。
感情の抜け落ちたような横顔しか見せて無くて、とても寒々しい。

場面は変わって、「生っすか!? サンデー」の収録、じゃなかった、生放送。

美希「今日は、千早さんが風邪でお休みだから、二人でお送りするの」
春香「イェィ! 頑張るぞー!」

普通なら代わりを入れるなり、椅子自体を片付けるなりするんだろうけど…空いた椅子と、ビデオが流れている間(スタジオのカメラが回ってない間)に春香が見せる表情が痛々しい。

律子「千早、出ませんか?」
P「ああ、家に行っても、ドアを開けようとしないし、食事だけはちゃんと摂る様に、色々置いてきたりしてるんだが…」
律子「ご両親のほうは?」
P「事情を説明しても、『何もできません』の一点張りだ。こんな時こそ、支えになってもらいたいんだけど…」
律子「このままだと、千早、来月の定例ライブも…」

もしこのアニマスから入っていたら「千早の両親」へ怒りも湧いたかもしれないが、ゲームではもう何度も繰り返された話なので、両親には全く期待しない。故に、失望も怒りも感じません。
自室のベッドの上で一人膝を抱えて俯いている千早。携帯電話には不在着信が溜まっている。

日は替わって、相変わらず週刊誌やスポーツ新聞で千早のゴシップが取り上げられている中、千早の住むマンションへ来た春香。

春香「千早ちゃん、居る? 春香だけど」
千早「…何か用?」
春香「うん、一緒に、ダンスのレッスンに行かないかなっと思って」
千早「…」
春香「ほら、身体を動かすと、気持ちいいし」
千早「行かない」

冷たい拒絶に一瞬ひるむも、努めて明るい声で食い下がる春香。

春香「…あ、そうだ。みんなから預かり物をして来たんだ。お茶とか、のど飴とか、色々。そんなに持てないよ~って言ったんだけど、みんな、これも、これもーって、私、サンタクロースみたいになっちゃって…」
千早「もう構わないで!」
春香「…え?」
千早「私はもう歌えない。みんなの気持ちに、応えられないもの」
春香「…千早ちゃん…。千早ちゃん、弟さんのために歌わなきゃって言ったよね? もっと、簡単じゃダメ? 歌が好きだから、自分が歌いたいから歌うんじゃダメなのかな?」
千早「……今更、そんな風には考えられないわ」
春香「千早ちゃん、自分を追い詰め過ぎなんじゃないかな? も、もっとこう、私は、歌いたいから歌うんだぁって思った方が、気持ちが楽だよ」
千早「やめて」
春香「それで、また一緒に歌えたら、私達も嬉しいし…天国の弟さんだって、きっとよろこ…」
千早「やめて! 春香に私の、優の何が分かるのよ! もう、お節介はやめて!」

強く拒絶され、とぼとぼと事務所への道を戻る春香。ビルに入る前に足を止め、涙を拭う。
あぁ、この敢えて涙を直接見せない後姿は上手い。貰い泣きを禁じえない。
と、その背中に声を掛ける女性が。

女性「あの…天海春香さん、ですよね?」
春香「はい」
女性「私、如月千早の、母です」
春香「……え?」

Bパート

千早はお母さん似なんだね。美人だけど、疲れた表情が痛々しい。
赤羽根Pが何度も電話して、ようやく引っ張り出した、と言うところだろうか?
ちなみに、エンドロールのキャスト表では「如月千種」になってました。17話で千早に電話を掛けて来たのは「如月千草」。別人なのか、単なる間違いか。

春香「あの、良かったら事務所で…」
千早の母親「いえ、いいんです」
春香「……」
千早の母親「……」
春香・千早の母親「「あ、あの…」」
千早の母親「すみません、あの、これを…千早に渡してやってください」
春香「これ…?」
千早の母親「亡くなった息子の、お絵かき帳です」
春香「千早ちゃんの、弟さんの?」

二人の事を語るお母さんに、春香は…

春香「これは、私が渡すより、お母さんから渡してあげてください。その方が、きっと…」
千早の母親「いえ、私は…顔を合わせても、また喧嘩になるだけです」
春香「あっ…で、でも、私が励まそうとしても…ダメだったんです。だから、これは、私よりきっとお母さんの方が…」
千早の母親「無理なんです」
春香「え?」
千早の母親「今更、信頼なんて、もう…私達親子は、ずっとそうでしたから…私に出来る事は、これぐらいしか…あの子の事、どうか、宜しくお願いします」

母親だって千早の事を想っていないわけではない。
でも、直接話せば傷付け合ってしまう。
それが分かっているから、他人に託すしかない。
赤羽根Pからの連絡には冷たい返事をしつつも、何日も悩んで搾り出した結論なのだろう。
千早のお母さんが立ち去り、その場にぽつんと取り残される春香。

P「それで、これを預けて帰っちゃったのか。…そうか…やっぱり、千早の事は俺達で…」
春香「…」
P「ん? 春香? 元気無いな、どうした?」
春香「あ、いえ……あの…私って、お節介ですか?」
P「え? どうしたんだ? 急に」
春香「千早ちゃんに、言われちゃって……『お節介は、やめて』って……私、いつも、頑張ろう、頑張ろうって、千早ちゃんだけじゃなくて、他のみんなにも…もしかしたら、それって余計なお世話で、迷惑だったのかなって…」

春香さんが降りて来てて軽く鳥肌が立ったところで、劇伴「いつもの空」のアレンジ違いが入る。
MA02収録のそれはオルゴールバージョンだったけど、今度はピアノとバイオリン。

P「そんな事は無い! いつも前向きなのが、春香のいいところじゃないか。誰かを励ますのに、遠慮なんかしてどうする」
春香「でも…」
P「あの時のキャラメル、嬉しかったよ」
春香「え?」
P「…もう一度、みんなの仲間として、やり直そうって、素直に思えた。春香には感謝してるんだ」
春香「プロデューサーさん…」

あぁ、ここで「P回」こと6話のエピソードか。
これまで、春香は765プロのみんなと絆を育んで来た。
赤羽根Pもまた、春香に励まされて歩んできた「みんな」の一人だったんだ。

P「なぁ、春香。俺は、千早は不器用だけど、ちゃんと人の気持ちの分かる子だと思う」
春香「はい」
P「なら、大丈夫。春香の気持ちは、ちゃんと届いてる。思った通り、体当たりでぶつかってみろ!」
春香「…はい!」

ヤバイ、早くも泣ける。
そうだ。千早のお母さんが失ったと言った「信頼」。それは、ここにあるんじゃないのか。
春香は、Pとの間にそれを築いたように、千早との間にもそれを築いていたはず。

シーンは変わり、局の控え室で優のお絵かき帳を眺めている春香。

春香「ふふっ、千早ちゃん、全部マイク持って笑ってる」
美希「それ、春香が描いたの?」
春香「あ、美希。違うよ。これ、千早ちゃんの弟さんので…」
美希「へ~、じゃあこれ、千早さん?」
春香「でも…」
美希「…こんな風に歌ってる千早さん、見た事無いね」
春香「美希も、そう思うの?」
美希「うん」

感性の鋭い美希も、単に小さな子供の絵だからと見過ごさず、その絵の主観を読み取っている。

劇判「少女たち」(MA02収録)のアレンジ違い、ギター(デュオ)バージョンが入ります。
尺ピッタリだけど、これは曲のスピードをシーンに合わせて録ってるの?
千早の横顔を、言葉を思い返して、何か思いついた様子の春香。

その頃、赤羽根Pとりっちゃんは局の休憩スペースの隅で打ち合わせ中。

P「いや、千早の出番は、ギリギリまで残しておきたいんだ」
律子「でも、ファンの前で失敗したら、それこそ自信を無くしちゃうんじゃ…」
P「分かってる。でも、苦手意識が固まらない内が、チャンスだと思うんだ。定例ライブなら、リスクもまだ…」
春香「プロデューサーさん!」
P「春香?」
春香「あの、相談したい事が…」

再び日数の経過した描写。
かなり長期間に渡って、事務所からは背景説明無しに「活動休止」と言う形を続けているようだ。
そんな中、再び千早の部屋を訪ねる春香。
千早は部屋の隅にうずくまり、部屋の中に響くのはキッチンの蛇口から落ちる水滴と、窓の外の車道の車の音だけ。
以前、春香が持って来た「事務所のみんなからの預かり物」の紙袋も玄関の隅に置きっ放し。
携帯電話は充電もせずにずっと放り出されていた様で、もう電源も入っていない。
そこに、春香が鳴らすドアチャイムの音が、

春香「千早ちゃん、私、春香です。…あのね。今日は、渡したいものあって、ここ、開けてもらえる?」
千早「…何も欲しく無い。もう私の事は放っておいて」
春香「ほっとかない! ほっとかないよ!」

春香の強い語気に思わず顔を上げる千早、

千早「だって私、また千早ちゃんとお仕事したいもん。ステージに立って、一緒に歌、歌いたいもん。お節介だって分かってるよ。でも、それでも! 私、千早ちゃんにアイドル続けてほしい!」

呆然とした表情で固まっている千早、「絶対見てね」と封筒をドアポストに入れて立ち去る春香の足音。
千早はゆっくりと立ち上がり、玄関へ。ドアの前に座り込み、春香の置いていったものを読み始める。

千早のマンションを後にする春香に合わせて劇伴にまっすぐさんktkr、ここで「まっすぐ」インストロメンタルとか酷い選曲である。
何をどうしたらこんな風に煽りを重ねる作りになるのか、涙が止まらないじゃないか。
流石はまっすぐさん、ここまで20話かけて力を溜めていたとは…

「千早ちゃんへ、突然だけど、新しい歌が出来ました。765プロのみんなで詩を作って、作曲家さんに曲を付けてもらったんです」

仕事やレッスンの合間、移動中等にそれぞれ詩を考えているメンバー達。それを持ち寄り、皆で事務所で纏めていく…

「今の私達の気持ちをどうしたら伝えられるかって考えて、そうだ、歌にしようって。みんな、喜んで賛成してくれました。初めての作詞だから、あんまり上手にできて無いかも知れません。でも、私達は、ひとりひとり、千早ちゃんへの想いを、正直に、この歌に込めました。みんなで作ったこの歌を、みんなで歌って、そして、千早ちゃんに笑顔になってもらえたら。あの、弟さんが描いた、絵の中の女の子みたいに」

同封されていた優のお絵かき帳に手を伸ばす千早。

「あとね。また、怒られちゃうかもしれないけど、弟さんは、歌を聞きたかっただけじゃなくて、千早ちゃんの、笑顔が見たかったんじゃないかな。歌が大好きで、歌ってると笑顔になっちゃう、そんなお姉ちゃんが、大好きだったんじゃないかな」

お絵かき帳を閉じて、そっと胸に抱く千早。夕暮れに輝き始める星達…

「それから、プロデューサーさんから追伸です。定例ライブ、出演予定に入れてある。ファンも、俺達も待ってるぞ、だって」

シーンは変わって、新木場Studio Coastでリハの真っ最中の竜宮小町。
どうやら定例ライブ当日の様で、ロビーでは物販の用意をしているし、他の面々も舞台裏で準備を進めている。
春香の視線の先には進行表が貼られてて、最後のMCパートの後に (M-19)「マリオネットの心」、(M-20)「SMOKY THRILL」、(M-21)「約束」、(M-22)「The world is all one!!」で終っている。そして、その最後から二番目の曲である「約束」には青いマーカーで丸く印が、

開場して客が入り、開演時間が近付く。
時計を気にする赤羽根P、

真「プロデューサー、千早は…」
P「いや、まだだ」
雪歩「やっぱり千早ちゃん…」
春香「ねぇ、みんな。いつもみたいに、円陣組もうよ。ね?」

皆が手を合わせ、春香が掛け声をかけようとしたところで、走って近付いてくる足音に気付いた真が、それをとめる。

千早「すみません、遅くなりました」

千早に駆け寄る一同。

P「千早、よく、来てくれたな」
千早「プロデューサー…」
P「どうだ、いけそうか?」
千早「分かりません。でも、私、せめて…」

千早が視線を上げると、そこには春香が、

千早「春香…」
春香「千早ちゃん」

手を差し伸べる春香、今にも泣きそうな顔をする千早。

あずさ「さあ、手を」
春香「行くよっ! 765プロー、ファイトーー!!」
一同「おー!!」

そして、開演。
ステージでは竜宮小町がパフォーマンス、沸く客席。
千早と春香は椅子に座って出番を待っている。

千早「…春香」
春香「うん?」
千早「…あの、私…あなたに、酷い事を…」
春香「うわぁあぁ~、そーゆーの、ナシナシ、ね?」
千早「…うん。……歌いたいって、思ったの。みんなが作ってくれた歌詞と、優の絵を見たとき」
春香「うん」
千早「笑えるのか、歌えるようになるのかも、分からないけど、もう一度、やってみようって思えたの」
春香「うん」
千早「ありがとう」
春香「…ううん」

聞き役に徹し、千早の想いの吐露にそっと寄り添うかのような春香。
そこに、Pが「そろそろだぞ」と呼びに来る。

P「大丈夫だ、リラックスして行こう」
千早「はい」

Pにも真正面から向き合って返事をする千早。
竜宮小町の三人がステージからはけて、下手の舞台袖で千早とすれ違う。

伊織「いってらっしゃい」
千早「ええ」

ステージの照明は紫から青へと変わり、一人でステージに立つ千早。それを見て客席がざわつく。
出演予定から外されていなかったとは言え、長い活動休止の最中だった事もあって、多くの客は千早の姿を見る事は諦めていたのだろう。
そして、前奏のピアノが鳴り始める。両方の舞台袖で心配そうに見守る一同。

歌い出そうとした千早、大きく息を吸い込んで瞳を開くが、またしてもフラッシュバックに襲われ、声が出なくなってしまう。

律子「千早…あの子、やっぱり。(スタッフに対し)すみません、一度中断を!」

今回はずっと千早を心配して気弱な態度だった律子。
この瞬間、赤羽根Pに断固反対しなかった事を心から悔いたに違いない。
だが、その脇を通り抜けて、下手舞台袖からステージへと駆け出す春香。

律子「は、春香、ちょっと!」
P「待ってくれ!」

律子を制し、続行を指示する赤羽根P。
歌い出す事の出来ない千早に、再びざわつき始める客席。
「やっぱり、もう…」
千早は歌う事を諦めて、目を伏せる。

と、そこに、

春香「♪ ねえ、今、見つめているよ、離れていても」

まるで「大丈夫だよ」と言うように、千早に向かい頷く春香。
もちろん春香だけじゃない。舞台袖で見守っていた全員が続々と、

真・美希「♪ もう涙を拭って笑って」
やよい・雪歩「♪ 一人じゃない、どんな時だって」
伊織・あずさ・亜美「♪ 夢見ることは生きること」
真美・響・貴音「♪ 悲しみを越える力」

千早「…みんな」

全員「♪ 歩こう、果て無い道、歌おう、空を越えて」

その時、千早の目には、彼女をずっと閉じ込めてきた不幸な事故の幻影ではなく、千早の歌う姿を見上げて絵を描く優の姿が、

全員「♪ 想いが届くように、約束しよう、前を向くこと、Thank you for smile」

そして、あの事故以来長く千早が見失っていたもう一人の自分、歌が好きで、笑顔で歌えていた幼い頃の自分の姿が、2期オープニングでずっと千早の後ろで歌っていた彼女が、千早の傍らに寄り添い、手を差し伸べる。
千早はその姿に「うん」と頷いて、差し出された手を取り…

千早「♪ 歩こう、果て無い道、歌おう、空を越えて、想いが届くように、約束しよう、前を向くこと、Thank you for smile」

千早の目には、客席から笑顔で手を振る幼い二人の姿が見えていた。
これはもう千早の全力の歌声そのものが、この上ない説得力を持つ演出だ。
残念ながら、言葉になんかしようがない。

Ending

そのまま2番でエンディングへ入ります。
いつもの様なショートバージョンではなく、これはフルバージョンと言う事かな。

約束

作詞:森由里子
作曲:NBGI (中川浩二, 小林啓樹)
編曲:NBGI (小林啓樹)

ねえ 今 見つめているよ 離れていても
もう 涙を拭って 笑って
一人じゃない どんな時だって
夢見ることは 生きること
悲しみを 越える力

歩こう 果て無い道
歌おう 空を越えて
想いが 届くように
約束しよう 前を向くこと
Thank you for smile

歩こう 果て無い道
歌おう 空を越えて
想いが 届くように
約束しよう 前を向くこと
Thank you for smile

ねえ 目を閉じれば 見える君の笑顔
聞こえてるよ 君のその声が
笑顔を見せて 輝いていてと
痛みをいつか 勇気へと
思い出を 愛に変えて

歩こう 戻れぬ道
歌おう 仲間と今
祈りを 響かすように
約束するよ 夢を叶える
Thank you for Love

作詞の森由里子さんはかれこれ20年以上アニソン・キャラソン・J-POPを多数書かれている…つまり、小さい頃から何かしらのアニメ作品でお世話になっているはずのベテラン作詞家さん。最近だとアッキーに「Sunrise!」を提供されてますね。個人的には「機動警察パトレイバー」OP「そのままの君でいて」とか好きです。リアルタイムでは見てないんだけど、
作曲はバンナムから、中川浩二サウンドディレクターはおなじみとして、小林啓樹さんはエースコンバットの人(4以降ミュージックディレクター)ですね。
アニメの中では1番のサビ前までを「千早以外の全員」、それ以降を千早が一人で歌ってますが、CDにはどのように収録されるかな? できれば複数バージョン欲しいところです。

今回も、エンディングの止め絵が絶妙のCパートとなっています。
特にラスト2枚の描写に、改めて、あぁ、千早は救われたんだな、と。

総括

魂の震える構成・演出でした。
全く小手先の技に頼らない、堂々たる直球の映像作り。
長い歳月を掛けて役者の中で培われたキャラクターの魂が込められた演技。
そして、時に物語を屋台骨の如く支え、時にキャラクターの生き様に寄り添う音楽。

先週から「例え赤羽根Pの存在感が薄くなっても、春香が千早を救い上げてくれると信じてる」ってな事を呟いてて、先日の池袋イベントでミンゴス宛のおてまみにまでその様な事を書いたりしたのだけど、実際、そうでした。春香が事務所の皆を巻き込んで、それをやってくれた。その描写辺りから涙腺ノーストップですよ。
春香がこんなにいい子なのだから、その反動で中村先生が上辺ではひねくれた態度をとるのも仕方ないよね。

Pの身になって己の無力さに歯噛みしたのはむしろSPの時で、今回はそーゆーストレスは感じませんでした。
赤羽根Pの動きは完全に水面下のもので、きっと千早は気付きもしなかっただろうけど、Pの視点からは春香が動いている様が見えていて、その結果が信じられた。目指すところは俺、じゃなかった、赤羽根Pも春香も一緒で、千早が過去を乗り越え、自分のために歌えるようになる事。「千早を俺に依存させる事」が目的ではないのだから、千早の心の壁を抉じ開ける最適解として、「親を引っ張り出す」→「春香のバックアップ」と移った判断はこれ以上無く妥当だったと思います。ハルチハは正義とかそーゆー事とは別に!
そこにあったのは、赤羽根Pと春香と千早の三人の間での信頼。ゲームでは描けないものだったし、これまでゲームで描かれたどの様な信頼よりもディテールの細かい、深い信頼だったと思います。

CDとニコマスから入った自分には、「Pの主観」はアイマスを構成する必須要素ではないと言う事もあり、また、ゲームにおいてはPの無力さを感じたり、Pを「前に出過ぎ」と感じる事も多かっただけに、赤羽根Pがちゃんと裏方に殉じて望む結果に貢献できた事、「いかにも『ゲームの主人公』的な出しゃばり」をしなかった事は、その状況における彼の望ましい有り様として、スッキリ腑に落ちて心地良かったです。これこそが俺の見たかったアイマスだ、と。

それと、何度か見返してみて思ったのは、よくこれが一話に収まったな、と。
(まぁ、導入部分を19話のラストに押し込んではいるので、収まってないと言えば収まってませんが)
尺を稼ぐのは幾らでも方法があるんですよね。情景を描く、関係性を描く、明るい話ならコミカルな会話を入れたり、萌えアニメなら需要に忠実に萌えを喚起するカットを挿入すればいい。だが、逆に尺を削るのは簡単な事ではない。下手をすれば重要な描写や台詞を削られて、その物語の中で描こうとしていた幾つかのテーマの一部が半端で歪な形になってしまったりもする。
春香と千早の会話、春香と千早の母親との会話など、「間」が必要なところでは全く不足無く「間」を取っていて、しかも、そんな会話のシーンが1話の中にたくさんあって、それでも全体では描き残し無く収まっている。恐ろしく研ぎ澄まされた脚本だと思いました。ここから削ぎ落とされたシーンや台詞を見てみたい。

そして何より、エピソードタイトルと同じ名を冠する楽曲「約束」のポジション。
作り方としては逆の手順でしょうが、DSで試みられた「楽曲をコアにした物語の構築」の一つの結実だと思います。
DSの三曲で思い知らされましたが、受け手が「楽曲が背負う物語」を「体験」している事によりもたらされる「ユーザーロイヤリティ」(マーケティング用語)は、楽曲と物語の両方に対して生じ、かつ、両者がシナジー的にそれを強め合います。
しかも、この「体験」は今回一話限りの関係ではなく、これまで20話・5ヶ月掛けて描かれた物語を共にした「体験」。これまでの全ての伏線が、全ての物語がこの楽曲に繋がっていると言う構成・関係性になっている。
素の状態でこの楽曲が本来持っていた「曲と詩の力」に対して、俺らの思い入れが指数関数的に掛け合わされてしまうわけです。これはずるい。これをされたらどうしようもない。特に、何度も見返して、キャラクターそれぞれの関係性の変化や伏線を気にしていた人ほど威力が大きくなる。理屈で理解していても、その影響力の外へ脱する事が出来なくなる。

こうなるとね。これまで以上に「客観的評価が出来なくなる」わけです。
これまでだって、過去のゲームやCD、同人作品等のコンテンツの体験に影響を受けた評価であり、アニマス単体を客観的に見る事なんてほぼ無理だったと思いますが、これまでのシリーズに対する「ユーザーロイヤリティ」を上回るものを、アニマス単体に植え付けられてしまった。やられたなぁ。
ぶっちゃけ、この先ゲームでアイマスが続くとしても、千早についてはもうこれ以上の物語は望まない。明らかにゲームで描けるものを超えているもの。

アニメ「THE IDOLM@STER」 第19話

貴音回でした。
そして、案の定961プロの攻勢が激化…

先週ほどではありませんが背景の描き込み密度も高かったし、みんな可愛くよく動いて、楽しかったです。
特に、SPのあの設定を埋めずに残した事を高く評価したい。

うん、ラストカットについては今はまだ触れない。
例によって感想はまた後日。
(全話放送終了に伴い「Read more」記述を解除しています。)

話「に隠れる月の如く」

陽光差し込むベッドの上で、目を覚ます貴音。
え? まさかこれ貴音の部屋なんすか? と思わせておいて…

「はいオッケー!」「ありがとうございました」

そーゆーシーンの撮影でした。
不思議なこだわりを見せる貴音さん、

貴音「この様な寝巻きの女性が迎える朝、と言う状況を、私なりに演じてみたのですが…」
P「あぁ、そう言う事か。大丈夫、ちゃんと出来てたよ」
貴音「そうですか。なら良いのです」
P「貴音は寝る時、パジャマじゃないのか?」
貴音「その様なプライベートな質問には、お答え致しかねます」
P「ん…けど、似合ってるよ」

全裸ですね。分かります。
と、シーンは変わって961プロ、劇伴は例によって961プロのテーマ(「2」BGM「961dark」)。
「2」での黒井社長登場時のお約束の曲ですが、地方営業の営業先でPが黒井社長に絡まれる時なんて、BGMが直前の雰囲気をガラリと変えて引き締めつつも、黒井社長自身の言動がお茶目なので、そのギャップがツボだったり。

黒井「公式プロフィール以外一切の過去が謎に包まれた『銀色の王女』こと四条貴音…なんとも程度の低い売り方だ」
悪徳記者「ネットやなんかじゃ、異国の王族説や宇宙人なんじゃないかって馬鹿話もあるらしいですね」
黒井「くだらん! ナンセンス!」

SP世界線の情報が混信している?!
これまでの765プロへの圧力が十分に効いていない事にご不満のご様子の黒井社長。

黒井「君を呼んだ理由は、わざわざ口にしなくとも分かるな?」
悪徳記者「ええ、秘密があればトコトン暴く、それが俺の仕事です」

オリンパスきたー! …え?

Aパート

歌番組の収録を終えた貴音さん、Pと話している最中に何者かの視線を感じて眉を顰める。
その後、そのまま控え室で雑誌取材。同じ番組に一緒に出演していたのであろう春香さん、雪歩、やよいも近くで見守っています。

インタヴュアー「四条さんの魅力のひとつに、その綺麗な髪があると思うのですが、美しさを保つための秘訣などはありますか?」
貴音「特別な事はしておりません。よく眠り、よく食べるくらいでしょうか」
インタヴュアー「よく食べる? じゃあ、好きな食べ物とかは?」
貴音「色々とあります。特に秋の味覚は、まことに素晴らしいものです。山の幸にのみ注目しても、松茸、銀杏、薩摩芋…」

インタヴュアーが聞きたいポイント以外で興が乗ってしまわれた。(^^;
これには赤羽根Pも中里キリさんも苦笑

やよい「そう言えば、私達も貴音さんの事、よく知らないですよね」
春香「そうだよね。どこの出身とか…」
雪歩「私が四条さんに質問した時は、古い都だって言ってたから、てっきり、京都だと…」

赤羽根Pも知らされて無いし、当然、我々もアニマスの設定はどうなってるか分からないし…
この次は皆と別行動となる写真撮影。赤羽根Pと貴音さんはタクシーで向かいます。

P「なんか、食べ物の話ばかりだったな」
貴音「食は文化の中心、基本です。自然と話も膨らみ、長くなるのは必然でありましょう」

まぁ、対外的にも大食いキャラと言うレッテルを避ける気が無いのであれば、それはそれでいいんじゃないでしょうかね。
事務所がインタヴュアーに対して「その部分は使うな」とか言い出したら洒落にならんでしょうが、はらみーなんて何振っても食べ物の話に帰結したり食べ物の話にしか反応しなかったりと言う事がありますし…って、今の貴音さんの描写は中の人ネタなのかよ!(←今更)

P「次の撮影で今日の仕事は終りだし、終ったら何か食べに行こうか? 中途半端な時間だけど…」
貴音「いえ、是非!」

素晴らしい食いつきw
撮影場所の公園に着き、遠巻きに野次馬に囲まれながら秋冬の装いでスチル撮影。
しかし、そこでも視線を感じる貴音さん。

悪徳記者「カンがいいな、気配でも読めるのか?」

読めるんだろうなぁ。
撮影が終わり、ワゴンの中で着替えた貴音が出てくると、赤羽根Pは電話中…

P「すまん! 貴音、急な用事が入って…メシは次回と言う事で」
貴音「え?」
P「スマン!」
貴音「仕事であれば、仕方ないですね」

悲しそうな貴音さん。

P「え? 少し歩いて帰る? それはいいけど、一人でちゃんと帰れるか?」
貴音「大丈夫です。子供ではありません」
P「そうだな。じゃあ、気をつけてな」

と言う事で、タクシーで次の用件に向かうPとは別行動に。
飲食店を見ながら街を歩く貴音さんは品のいい老紳士とぶつかる。彼の落とした財布を拾って呼び止めた貴音さん。

老紳士「お嬢さん、できれば、気持ちばかりのお礼をさせて頂きたいのですが…」

まぁ、御飯で釣られちゃ断る道理は無いと思うんだぜ。ただし…

悪徳記者「こいつは…とんでもない大ネタが転がり込んできたもんだ」

あーあ…
シーンは変わって、Jupiter出演の歌番組の収録。
せっかくのJupiterのステージシーンだと言うのに、控え室では悪徳記者が黒井社長に報告中。

黒井「これはこれは、また面白い相手と一緒じゃないか」
悪徳記者「偶然でしょうが、この写真を見せられたら、そうは思えないでしょう」
黒井「ひひっ、面白くなりそうだ…」

そして、週刊誌の吊り広告に踊る「四条貴音移籍(か)!?」の文字。
あの紳士は大手レコード会社のオーナーだったようです。まぁ、自分とこでアーティスト抱えてるレコード会社系列な事務所もありますわな。
と言うか、「(か)」って書き方するのは週刊誌じゃなくスポーツ新聞一面だろw
週刊誌だと何故か「名前(年齢)」だったりする。有名タレントで、年齢なんて特に関係の無い話題でも、何故かワザワザ吊り広告の見出しに年齢入れてる。

P「…やられたな」
律子「エルダーレコードのオーナーとは、まだ連絡つかないんですか?」
P「あぁ、海外に出張とかで…」

週刊誌を見て頭を抱えるP、電話対応に追われる小鳥さん、動揺する響、雪歩、やよい。

響「ねぇちょっとプロデューサー、これ、どーゆーこと?」
雪歩「四条さん、エルダーレコードに移籍しちゃうんですか?」
やよい「そんなの嫌です~」
響「プロデューサー、貴音を引き止めてよ~」
律子「あのねぇ、あんた達…」
P「こんなの、作り話に決まってるだろ?」

と、そこで事務所に入ってきた貴音。

響「貴音! 行くな貴音、サーターアンダギーあげるから!」
雪歩「か、柿葉茶もどうぞ!」
貴音「な、なんなのですか?」

何お茶してんだよw
社長室にて、Pは貴音と二人きりで話を訊く事に。

P「本当に、根も葉もない話なんだな?」
貴音「はい」
P「だよなぁ…」
貴音「私が軽率だったのです。961プロの事で、皆が気を引き締めなければならない状況にも関わらず…」
P「まぁ、今更、撮られた事を責める気は無いけど」
貴音「…あの、プロデューサー、実は…」

部屋を出た二人に、小鳥さんが「善澤さんから電話があった」と。
あのカメラマンと961プロに繋がりがあるとの情報提供。対応を検討する一同…

P「エルダーレコード側と話がつくまで、下手なコメントは控える様にしましょう」
小鳥「その間、貴音ちゃんは?」
律子「カメラもまだ狙ってくるだろうし、なるべく表立った活動は少なめにして…」
貴音「いえ、私には何もやましい事はありません。普段通り仕事に励みます」

おぉっ、貴音さんMAJI気高い。
シーンは変わって、再び961プロ社長室での悪徳記者と黒井社長。
部屋のテレビでは、貴音の移籍騒動がワイドショーで取り上げられている。

黒井「各局とも思った以上に食い付きがいいじゃないか」
悪徳記者「流石に『銀色の王女』と言ったところですね」
黒井「しかしまだ生温い。重要なのは次の一手だ。次の一手があれば確実に…チェック、メイトだ」

黒井社長、囲碁のルールも知らないのか。orz
あ、本日の「黒井社長のボードゲーム」シリーズは囲碁でした。
バックギャモンまだー?

それはそれとして、途端に行動が怪しくなってくる貴音さん。
テレビ局でのお仕事の後、人目を忍んで赤羽根Pと密談する貴音さん。

貴音「この話は、できれば私とプロデューサーだけで…」
P「そうだな」

やよいに訊かれた貴音は「ただの仕事の話」とはぐらかす。
真と雪歩と共にレッスンを受けた帰りも、「まだ打ち合わせが」と別行動。
事務所の前では誰かと電話をしている。

響「貴音? へー、珍しい。誰から?」
貴音「とても、お世話になっている人です」

竜宮小町以外全員でのお仕事と思われる控え室にて、貴音以外の面々が話し合っている。

響「…怪しい」
雪歩「確かに、怪しいかも」
真美「いつも通りと言えばいつも通りだけど…」
美希「ねぇねぇ、何の話?」
やよい「最近の貴音さん、何だか変な感じじゃありませんか?」
美希「変?」
雪歩「あの記事以降、より不思議度がアップしたと言うか…」
響「秘密のニオイがする」

響ってそーゆー表現好みそうだよねw

美希「…そう言えば、この前貴音、なんだか嬉しそうにしてた」
一同「嬉しそう?」
美希「うん、確か、おじいちゃん? から手紙を貰って、何か決めたって…」
雪歩「それってまさか、エルダーレコードのオーナーじゃ?」
やよい「えー?! じゃあ、私が聞いたのは移籍の話だったんですか?」

おぅふ、流石にあれだけ怪しげ行動だと不審をばら撒いてしまいますわな。

響「移籍しないって言ってたぞ!」
千早「四条さんが嘘を言っているとは思えないけど…」
春香「そうだよ。貴音さんはどこへも行かないよ。プロデューサーさんもそう言ってたじゃない」
真美「分っかなんないよ~。兄ちゃんがグルって事も有るし…」
春香「だ、だから、考え過ぎだってば」

赤羽根Pがそこまで出来る男なら色々と話は変わってくるわけだがw

美希「美希的には、貴音なら、どこの事務所でもやってけるって思うけどなぁ」
真「こ、こら、美希、みんなを不安にする事言わないで!」

いいなぁ、この美希いいなぁ。
「どこの事務所でもやってける」って気持ちは大切だと思うよ。
まぁ、俺は貴音は「どこの事務所でもやってける」とは思えないんだけどw
むしろ、今の美希は「どこの事務所でもやってける」よね。あの時と違って、プロジェクト・フェアリーの三人の中でも一番しっかりしてるんじゃないか?

真美「あー、もう! それもこれも、お姫ちんが謎過ぎるせいだよー! だったらぁ…」

挿入歌「フラワーガール」でステージシーンから。
ここまでのやり取りは、貴音さんソロ曲の収録中だったようです。
真美の作戦は、四六時中誰かしら貴音に張り付いて監視すると言う事みたい。

貴音「…最近、皆に見張られている気がするのですが」
春香「きっ、気のせいですよ、気のせい。あ、縁日やってますよ。寄っていきませんか?」

Bパート

縁日の屋台で焼きもろこしを買う響と春香。
貴音さんは少しは離れたところで腰掛けて見ている貴音と、その近くに千早が。

千早「みんな、不安がってます」
貴音「不安?」
千早「はい、目を放したら、四条さんがどこかへ行っちゃうんじゃないかって」
貴音「なるほど、そう言う事ですか。どうやら、余計な心配をかけてしまったようですね。申し訳在りません」
千早「四条さんには、私達の分からない事がたくさんあって、だから…」
貴音「誰にも、他人に言えない事の一つや二つはあるものです。千早にもあるのでは無いですか?」

頭に載せていた張り子の狐のお面を被り直すミステリアスな貴音さん。明音先生ですね。違います。
一方、そう言われた千早は弟との縁日の思い出を白昼夢に見る。

貴音「千早? どうかしましたか?」
千早「…別に」
貴音「千早、いつか、話せる様になるといいですね」
千早「……。」

俯く千早。
そこへ、出店で買い物してた面々が戻って来る。

響「何話してんの?」
貴音「秘密の話です」
響「なんか怪しいぞ!」
貴音「ふふっ、せっかくですから、皆で縁日を楽しみましょう」
千早「…ごめんなさい。私はここで」
春香「帰るの? 千早ちゃん」
千早「ええ、じゃあ…」
春香「う、うん…。また、明日ね」

心配そうな春香さんを見て、胸が…。
その場を離れる千早は、貴音を尾行していた例のカメラマンとすれ違う。

悪徳記者「ちっ、見失ったか。…あ、あれは、765プロの…」

メインターゲットを失探し、ついでとばかりに千早の尾行に乗り換えた悪徳記者。
千早は気付かずに弟の墓参りへ。と、そこで母親と鉢合わせしてしまう。

シーンは変わって、961プロの社長室で黒井社長に報告する悪徳記者。

黒井「収穫無しか」
悪徳記者「なんだかおかしな事になってまして、いつも他の連中がべったり付き纏ってるんですよ」

それ、誰のせいだとw

黒井「ん? これは?」
悪徳記者「ついでに撮りました。揉め事かと思いましたが、母親の様で」
黒井「ほほう…」

黒井社長の手には、墓の前で言い争う千早とその母親…
…ってヲイ、ダメだ! 俺の千早に手を出すんじゃない。くそっ、そーゆー展開かよ。
あぁ、もうダメだ。orz

「それじゃあ、また」と社長室を出た悪徳記者は、Jupiterの三人と鉢合わせて慌てて顔を背ける。

冬馬「今の男…」
翔太「例の、移籍騒動の写真を撮ったパパラッチだよね」
冬馬「じゃあ、あれはオッサンが?!」
黒井「だとしたら何だと言うのだ?」
冬馬「なんでだよ。くだらない小細工は必要ねぇ。何度も言ってるように、765プロは俺達が実力で…」
黒井「コマの分際で思い上がるな! お前達はただ黙って私の指示に従っていればいい!」
北斗「…だってさ」
冬馬「…くっ」

早くもJupiterと黒井社長の間にヒビが…こりゃ長くは持たんぞ。
アニマスではJupiterはJupiterのままで終わって欲しかったんだが、最終回までに961プロから離れそうだなぁ。

シーンは変わって、貴音さん、今度は万代警察署一日署長だそうです。貴音さんMAJIトップアイドルすな。
制服姿がとても麗しゅうございます。

悪徳記者「なんて人の数だ。あの記事が追い風になってやがる」

誰のせいだとww

イベントの最後のご挨拶を終えて、お偉いさん方と順番に握手を交わす貴音さん。
と、その中に例のエルダーレコードオーナーが。

老紳士「制服もよくお似合いだね」
貴音「あ、貴方は…」
老紳士「どうやら例の件で迷惑をかけてしまったようですね」

うわぁ、釣りだw
赤羽根Pがエルダーレコード側と警察署に頼み込んで、エサとして来て貰ったんだろうなぁ。

悪徳記者「キター! 逆転サヨナラのスクープだ!」

そして釣られる悪徳記者。
プレス席も後方でまともに前が見えていなかった悪徳記者は、プレス席を飛び出してカメラを手に二人へ迫る。

貴音「ここ数日、私の後をつけていたのは貴方ですね?」
悪徳記者「ちっ」
P「お前が!」

アクションシーン来た!
貴音さんカッコ良過ぎて惚れてしまいそうですよ。

そして、この騒動はワイドショーのネタに、
「一日署長お手柄、やりすぎ悪質パパラッチを撃退!」
その流れでエルダーレコードオーナーの引き抜き否定コメントも扱われると言う、赤羽根Pの計画通りなのであろう一件落着な展開。

そのテレビを事務所でラーメンを食べながら見ている765プロの一同。

P「やれやれ、サポートにもなれなかったなぁ」
貴音「そんな事ありません。打ち合わせ通り、共にあの者を追い詰めてくださったからこそです」

ラーメンの具材のホウレン草を箸で摘まみ上げて、

貴音「勝利の鍵は、ホウレンソウですね」

シーンは社長室で二人きりで話していた時の回想へ。

貴音「…あの、プロデューサー。実は、先日から、何者かの視線を感じていたのです」
P「え?」
貴音「その時は、わざわざ報告する事でも無いと…」
P「そう言う事はすぐに報告するんだ。まったく、そうと分かっていたら、一人で帰したりなんか…」

「報告・連絡・相談」の徹底を指示する赤羽根P、思わず噴いたが、そうだね。社会人の基本だね。何も間違ってないよね。
あと、1期で「i」インストロメンタルが占めていた位置が「Colorful Days」インストロメンタルになってるな。

響「もう、そんな計画なら最初から言ってくれればいいのに」
春香「まあまあ、何はともあれ、めでたしめでたしだよ」
雪歩「ところで、美希ちゃんが聞いた手紙の話って…」
美希「あ、そっか。貴音、美希に手紙の話、したよね?」
貴音「それは、古都におります、じいやから届いた手紙の事です」
雪歩「じいや、さん?」
貴音「文(ふみ)によれば、郷里(くに)の人達も、私の活躍を喜んでくれていると…」

そのクニって、京都の事じゃないよね。いや、京都の事でも全然構わないんですが、

響「地元の声援は、何より励みになるからな」
貴音「私の活躍が皆を励まし、皆の声が私を励ます。届いた文を読みながら、私はより一層、アイドルとして高みを目指さねば、と決意したのです」

貴音さんが言うとやっぱり…

P「それはそうと、食事の約束、こんなラーメンで良かったのか?」
貴音「ええ」
P「エルダーレコードに行けば、毎日高級フレンチ食べ放題だったかも知れないぞ」
貴音「それはそれで魅力ですが、私は、こうして食べるラーメンの方が、好きですよ」

はらみーも高級フレンチ食べ放題よりは「王将」食べ放題を選ぶんだろうなぁw

そして、屋上に出て月を見上げる貴音さん。

貴音「私は元気にやっています。皆も何卒…」

このシーンを入れてくれた事を高く評価したい。とても嬉しかったです。
…が、その直後、俺はどん底に突き落とされる事になる。

黒井「そろそろ私からのプレゼントが届く頃か。765プロ、今度こそジ・エンドだ」

やめて、お願いだから千早はやめて…

赤羽根Pと貴音と番組スタッフらしき男性が打ち合わせをしている控え室に、「おはようございます」と入ってくる千早。
机の上には週刊誌と黒い薔薇の花。そして、週刊誌の表紙を見た千早は血相を変えてページを捲る。

P「千早、…千早?」
千早「はっ、はい」
P「どうした?」
千早「いえ…」

その後、歌の収録に臨んだ千早は、声が出なくなってしまう。

Ending

貴音ソロ曲でも最高の名曲「風花」だったのですが、後から録画を見返すと絵も素晴らしく美しいのですが、放送で見てた時は目の前がぐにゃぐにゃに歪んでろくに見えませんでしたよ。
千早…

総括

当たり障りの無い掘り下げ方で、期待以上だったとは言いませんが、期待を下回るものでも無かったと思います。
やっぱり貴音さんにはミステリアスなキャラのままで居てほしい。
そこを掘り下げると、謎が失われて設定の価値を損ねるか、謎を誇張して過度にコミカルになってしまうか、いずれかだと思うのです。
その意味では、ハム蔵メインで過度にコミカルになった響回と同じリスクを孕んでいた。ここは上手く捌いたと評価したい。
(勿論、アイステやニコマスの様なコミカルな描き様も有りと言えば有りなのですが、)

加えて、千早回への繋げ方も素晴らしかった。
あの縁日での千早と貴音の会話が無かったら、その後の千早の描写が、千早と周囲との関係性が若干薄まって感じられたのではないかと思います。

あえて欲を言えば、響回だって、SPや「2」で描かれたような故郷の家族への想いとかを描くと言う道だって有り得たと思うんだぜ。結局、何故あんなにも動物を飼っているのか、と言う内面的な掘り下げは1mmたりとも行われなかったわけで、過ぎた事とは言え、それはとても残念。

アニメ「THE IDOLM@STER」 第18話

先週水曜日の「アイマスタジオ サテライトステーション3」から注目を浴びている律子回です。
G4U対決を制したブンケイPが獲得する原画とは、果たして?

展開が期待を裏切らぬものだった事はさておき、今回は背景や構図の凝り様が半端無いですな。
些か残念だった「響」回と、外に出す事でクオリティを保った「真」回の上に積み上げられたのがこのクオリティなのだなぁ、と、しみじみw
エンディングまで一分の隙も無く、出し過ぎず惜しみ過ぎない素晴らしい完成度でした。

まぁ、例によって、感想は後日。
明日から暫く仕事が立て込むので、もしかすると1週以上遅れるかも知れませんが、
(全話放送終了に伴い「Read more」記述を解除しています。)

話「たくさんの、いっ

リズムカウントな体のハンドクラップ音に合わせて竜宮小町の三人の変顔からスタートw
リズムカウントに続く歌い出しは…な、「七彩ボタン」…だと?
大胆なパース、大仰なSEにテンポの良いカット割り。
背景の描き込み密度も高め。アバンタイトルから空気が違うぞ~。

「亜美、そこでぶれないで!」
「そう。伊織、指先!」
「あずささんは遅れてる、合わせて!」

りっちゃんによるレッスンスタジオでのダンス指導です。

律子「ダメ! い~い? 雑にならない事! 一回一回本番のつもりで! それと周りを良く見る! 亜美、さっきのミス分かってるわよね?」
亜美「うぇ~い↓」
律子「それと伊織は指先ね」
伊織「ちゃんと伸ばしてたじゃない!」
律子「伸びてない!」
伊織「伸びてるわよ、ほら!」
律子「もっとビシッと、こう!」

振りをビシッとやって見せ、亜美から「流石『元アイドル』」と拍手されるものの、その体勢を維持できずバランスを崩したのを伊織から「ほーんと、流石『元アイドル』よね」と揶揄される律子。
そのレッスンの様子を覗いているのは春香、千早、真。もうすぐ竜宮小町のシークレットライブがあるのでいつも以上に気合が入ってるとの事。
と、ここでまたしても千早が掛かってきた電話に出るためにその場を離れる伏線。

千早「何? 今仕事中だから」

苛立ちさえ見えない、感情が抜け落ちたかの様な声色の千早に、怪訝な視線を向ける春香。
千早を救うのは、いつも皆を見ていてくれる春香さん以外に居ないような気がするのです。(え? 赤羽根Pの立場は?)

律子「ダメ! もう一回頭から!」
亜美「ねぇ~、休憩は?」
律子「まーだ。あと伊織、指先」
伊織「何よ、どこがいけないのよ!」
律子「だから、こう!」
伊織「やってるでしょ!」
律子「出来てない、こうよ!」
伊織「やってるじゃない!」

そんな様子を見ていた真は、スタジオのドアを閉めて春香と顔を見合わせ笑う。

真「仲いいよな、あの四人」

いつの間にかしっくり来ている組み合わせなんだよね。
まぁ、その「いつの間に」は「2」での話でアニマスよりも前だったけど、

Aパート

伊織「あ~、もうダメ、動けない」
亜美「足がパンパンだよぉ」

長椅子に寝転がってダウンしてる伊織、その向かいの椅子に亜美とあずささん、その傍らに響と貴音が立つ部屋を俯瞰から。
伊織がおでこに貼ってるのは「ヒエペタ」になってる。

響「今までずーっとダンスの練習してたのか? 頑張るなぁ」
貴音「仕上がりは順調のようですね」
伊織「ちっとも順調じゃ無いわよぉ。細かいとこまでいちいち突っ込んで来るんだから」
亜美「うんうん。りっちゃんの場合、しごいてる時が一番生き生きしてるよね」
律子「聞・こ・え・て・ま・す」
伊織・亜美「「出た! 鬼軍曹!」」
律子「誰が鬼軍曹よ!」
あずさ「あらあら」

アバンタイトルと言い、ここのぼやきと言い、他の釘宮キャラに無い「伊織のキャラクター」が滲み出てて好きだなぁ。
ここであずささんが「JAVA TEA」の缶を顔に当てて一人上気したままなのが伏線だとは、最初見た時は気付かなかったな。

P「シークレットライブまで、あと五日か。反響の方はどうなんですか?」
小鳥「はい、ファンの方達もすごく盛り上がってて…」

竜宮小町宛の今月分のファンレターの箱を出して来た小鳥さん。
と、赤羽根Pはその中から封筒に入った写真を見つける。

P「あれ? …写真? 律子の、アイドル時代の?」
亜美「どれどれ~? おじさんに見せてごらん」
P「おい」
亜美「ほ~う」
律子「ちょっと待って!」

飛んで来て写真を奪い取る律子。

律子「って、これ、ミニライブの時じゃない。どこにあったんですか?」
P「この手紙の中に入ってたんだ。えーっと、『プチピーマン』さんからのファンレターだな」
律子「あぁ…もう、勝手に見ないでくださいよ」
亜美「プチピーマン?」
小鳥「律子さんの熱狂的なファンなのよ。律子さんがプロデューサーになったのも知ってて、今は竜宮小町を応援してくれてるの」
伊織「ふ~ん」
響「気合入ってるなぁ」
P「ずっと応援してくれるって言うのは、嬉しいよな」
律子「ええ、まぁ…」
亜美「おやおや~? その顔は、アイドルに復帰したくなってきたかな~?」
律子「馬鹿言ってんじゃないの! それより、明日はダンスを完璧に仕上げるからね!」
伊織・亜美「「うぇ~い↓」」

と、ここであずささんが「なんだか熱っぽい」と帰宅、それを気遣うりっちゃん。
日が替わって、ステージを準備中のライブハウス。どこかへ電話をかけているりっちゃんのシルエット。

律子「ねぇ、あずささん、まだ来てない?」
亜美「まだだよ」
伊織「また道にでも迷ってるんじゃない?」

と、あずささんから電話が、

律子「あずささん、今どこですか?」
あずさ「すみません、あれから熱が下がらなくて、念のためと思って病院へ来てみたんですけど…おたふく風邪だって…」

orz

伊織「じゃあ、ライブには?」
律子「とにかく、熱と痛みが引くまでは、安静にするしか無いらしいの。4,5日掛かるのが普通みたいだから、ステージに立つのは無理と思ったほうがいいわね」
亜美「えー! ライブ、中止すんの?」
律子「そうは行かないわよ。ファンは楽しみに待ってくれてるんだから、あずささんの分まで二人で頑張るしか無いわ」

そーゆー展開かよ!
あずささんのソロを抜いた構成を検討するりっちゃん。
と、ステージで「七彩ボタン」のダンスを合わせていた伊織と亜美が接触転倒。

伊織「気を付けてよね!」
亜美「ぅきゅぅ…だって!」
律子「二人とも、怪我無かった? どうしたの?」
伊織「あずさが居ない分、私達がステージをカバーしないといけないでしょ?」
亜美「少しでも大っきく動こうと思って…」
ダンスコーチ「確かに今のダンスのままだと、隙間が目立っちゃうかも知れないですね。何とかアレンジしないと…」
律子「そうですねぇ…」
ダンスコーチ「ただ、練習時間も少ないし、どうしても取って付けた感じに…」

ダンスコーチ再び! かっけーな。
俺の中ではこの先生は「たまちゃん先生」(玉置千砂子さん)と言う事になっていますw

伊織「ねぇ、だったらあずさの代わりに、一人代役を入れればいいんじゃない? そうすれば、ダンスはこのままで行けるわけでしょ?」
律子「えっ、無理よ。ライブまで4日しか無いんだから、少なくとも、歌と振りを全部覚えてる人じゃないと」
伊織「そうね。…歌と振りを全部覚えてて…」
亜美「ステージに立った経験もあって…」
伊織「スケジュールも合わせられて…」
亜美「竜宮小町の事は裏の裏まで知り尽くしてる人…」
伊織・亜美「「あぁ、…い、居たー!」」

ちょwwww、そーゆー展開かよ!
りっちゃんが伊織と亜美に迫られるこのシーンも構図芸が楽しいシークエンス。

伊織「律子しか居ないでしょ! 覚悟を決めなさい」
律子「ちょ、ちょっと待って!」
亜美「一生のお願いだよ、りっちゃん!」
律子「…お願い。考える時間をちょうだい」

シーンは変わって、日の暮れた事務所。
長椅子にはイヤフォンで楽曲チェック中の美希。ちょっとだけ聞こえたのは「relations」のイントロみたいだけど…
そして、りっちゃんはセットリストを再構築中…

律子「曲は増やさずに、トークを多めにして…あぁ、それだけじゃ厳しいか、うーん…」
この時に画面に映っていたセットリストがこちら:

  1. SMOKY THRILL (竜宮小町)
  2. Here we go!! (伊織)
  3. スタ→トスタ→ (亜美)
  4. 晴れ色 (あずさ)
  5. フタリの記憶 (伊織)
  6. YOU往MY進! (亜美)
  7. 9:02pm (あずさ)
  8. リゾラ (伊織)
  9. 黎明スターライン (亜美)
  10. Mythnaker (あずさ)
  11. ハニカミ!ファーストバイト (竜宮小町)
  12. DIAMOND (伊織)
  13. L<>R (亜美)
  14. ラブリ (あずさ)
  15. 乙女心盗んで! (伊織)
  16. ポジティブ! (亜美)
  17. 隣に… (あずさ)
  18. 七彩ボタン (竜宮小町)

「Mythmaker」が誤植ってるw
ってか、なんつー豪華なセットリストだよ。
誰が組んだか知らないが、これはリアリティよりも願望に振りやがったなw
アニマス新曲の「晴れ色」や「ハニカミ!ファーストバイト」、ファミソン楽曲はともかくとして、「リゾラ」「ラブリ」「DIAMOND」が生で聴けるライブなんて、想像する事すらちょっと困難ですよ。
けしからん! 実現してくれ!!1

P「なぁ、律子。伊織達から聞いたけど、ライブ、出てみたらどうだ?」
律子「え? 何言ってるんですか、プロデューサーまで」

怒ってるりっちゃんはかわいいなぁ。
と、そうこうしてるところに美希が、

美希「じゃあハニー、美希、帰るね」
P「おう、お疲れ。曲、覚えられたか?」
美希「うん、だいたい」
律子「そうだ! ねぇ、美希、あずささんの代わりに、ライブに出てみる気ない? 美希だったら歌も踊りもすぐ覚えられるし、ほら、前にも竜宮に入りたいって…あっ、ゴメン。何言ってるんだろ私…都合良過ぎよね」
美希「別に、やってもいいよ」
律子「ホントに?」
美希「でも、美希的には、律子、さんがやった方がいいと思う」
律子「…え、どうして?」
美希「美希が入るより、律子、さんが入った方がもっと竜宮小町だって思うから」

おー、ミキミキに諭されちゃったなぁ。
こーゆーのがあるからミキリツも味わい深いんだよなぁ。うん、今のは素晴らしかったね。

律子「私、プロデューサーになった時、中途半端な事はやめようって決めたんです。竜宮小町は、私が初めてプロデュースした大切なユニットだから、アイドルと兼業みたいな、いいかげんな事はしたくないって…」
P「プロデューサーとして考えたら、いいんじゃないかな?」
律子「え?」
P「竜宮小町のライブを成功させるために、現時点で一番相応しい人材は誰か? …もう答えは出てるんじゃないか?」

赤羽根P、ちゃんと背中を押しましたね。
いやぁ、「2」でりっちゃんを呼べるようになった時を思い返して胸が熱くなります。

Bパート

伊織「はい、指先伸ばして!」
亜美「遅れてる遅れてる!」

ちゅーこって、案の定、「七彩ボタン」のダンス練習で伊織と亜美にみっちりしごかれるりっちゃん。

亜美「じゃあ、今度は三人で合わせてみよっか」(満面の笑み)
伊織「そうね」(満面の笑み)
律子「えぇっ、無理無理無理~」
伊織「何よ、まだ30分も経ってないじゃない」

二人の顔が怖いですw
その日の練習を終えて、Aパート冒頭の伊織と同じ構図でダウンしてるりっちゃん。

律子「無理よね、やっぱり…そもそも、私があずささんの代わりにステージに立とうなんて…」

と、そこにタイミングよくあずささんから電話が、

あずさ「ほんとにすみません。律子さんには飛んだご迷惑を」
律子「い、いえ、そんな…」
あずさ「でも私、こんな事言ったら怒られそうですけど、ちょっと嬉しいんです」
律子「え?」
あずさ「律子さんが私の代わりに、ライブに出てくれる事が。やっぱり、伊織ちゃんと亜美ちゃんと、私と律子さん、四人で竜宮小町ですものね」
律子「あずささん…ここは大丈夫ですから、早く治して下さいね。私、頑張りますから、ライブの方は任せて下さい!」

おお、もう後に引けなくなったw
そして、翌日のダンス練習。ステージ衣装じゃないのは残念だけど、りっちゃんMAJIかわゆす…

亜美「ねぇりっちゃん、ライブでのりっちゃんの登場の仕方なんだけど」
伊織「やっぱり、いきなり登場してソロを歌うって言うのがいいんじゃないかしら?」
律子「え? いい、いい、私は単なる代役なんだから、ソロなんて…」
伊織「ダメよ! インパクトは必要だわ」
亜美「なんか、歌いたい曲とかある?」
律子「無いわよ、そんなの。アイドル時代の持ち歌なんて、どうせ誰も知らないし…あ…」
亜美「なに?」
律子「…う、うん、無いわけじゃないけど…」
伊織「ほら、やっぱりあるんじゃない」
亜美「じゃ、決まりだね」
律子「ちょ、ちょっと待ってよ」

おぉ、どっちを持ってくるかな?
シーンは変わって、再びライブハウスへ。

スタッフ「それじゃ、明日のライブのゲネプロ始めまーす!」

おぉっ、もう前日か。
ちゃんとステージ衣装「プリンセスメロディ♪」で「七彩ボタン」のパフォーマンスです。
そうそう、あずささんの代役としてりっちゃんが相応しい理由のひとつが衣装のサイズ…げふんげふん。

が、曲の最中に客席の方に目をやった瞬間、動きの止まってしまうりっちゃん。
りっちゃんがその瞬間に幻視していたのは…

P「どうしたんだ、律子、何かトラブルか?」
律子「えっ、あぁ、えっと、いえ…す、すみません、なんか、久々のリハで上がっちゃって…はは」
伊織「もう、リハで上がってどうすんのよ」
律子「そうよね、ゴメン、伊織、亜美」

そんなりっちゃんに、心配そうな伊織と亜美。
その夜、事務所の近くの公園にて一人で「七彩ボタン」のダンス練習をするりっちゃん。
と、そこに帰路の小鳥さんが、

小鳥「ダンスの練習ですか? でも、そろそろ明日に備えて、身体を休めた方が…」
律子「今日も来てました? 竜宮へのファンレター」
小鳥「ええ、ライブが近付くに連れて、増えてますよ」
律子「凄いですよね。今日、なんか実感しちゃいました。私がアイドルやってた頃より、伊織も亜美も、ずっと先を走ってるんだなぁって…そんなあの子達と同じステージに立つんだって思ったら、なんだか…」
小鳥「律子さん…」

その頃、設営の続くライブハウスに残っていた赤羽根Pに、伊織と亜美から電話が、

亜美「だから、明日のライブに招待したい人達が居るんだってば!」
伊織「席の方は何とかなるの?」
P「少しぐらいは大丈夫だと思うけど…」

りっちゃんを気遣う伊織と亜美が「招待したい」と言うのだから、それはつまり…
と、今度はあずささんから赤羽根Pへ電話が、

あずさ「あの、明日のライブの事で、ひとつお願いが…」

本番前夜だと言うのに赤羽根Pも気が休まりませんな。
そしてついにライブ当日、舞台袖から客席を伺う伊織と亜美。

亜美「おー、入ってる入ってる」
伊織「いい感じに盛り上がってるじゃない」
P「いよいよだな。頑張れよ」
伊織「とーぜん!」
亜美「ぶちかますっきゃ無いっしょ!」
P「律子もな」
律子「ま、任しといて下さいよ!…(ど、ど、どーしよう…メチャクチャ帰りたい)」

りっちゃんの声の表情も、流石にベテランの風格だよなぁ。キャラが降りてる…
そして、いよいよシークレットライブが開演します。

伊織「じゃあ、先行くわよ」
亜美「りっちゃんの登場、がっつリ盛り上げるからね!」

挨拶の後、まずは「残念なお知らせ」とあずささんが急病で出演できない事を告げる二人。
そして、あずささんからのビデオメッセージが、

律子「あずささん…これ、自分で?」
P「あぁ、録画したから取りに来てくれって、昨日、電話があったんだ」

ですよねー。ちあキングと言えばビデオメッセージですよ(違
劇伴は「Colorful Days」インストロメンタル、だと? これはいい。じんわりと心に染み入るなぁ。

あずさ「それと、今日は私の代わりに、とーってもスペシャルなゲストが出演する事になっているので、皆さん、ライブ楽しんで行って下さいね」
亜美「おーっと、気になる一言が飛び出しましたねぇ。スペシャルなゲスト!」
伊織「そう、シークレットに相応しい、シークレットなゲストが、この後ステージに登場しちゃうんです」

舞台袖でプレッシャーにガタブルのりっちゃん…

伊織「その人は、竜宮小町に無くてはならない大事な人」
亜美「怒るとチョー怖かったりするけど、いつも亜美達の事を、すっごく考えてくれてるんだ」
伊織「私達が、今ここに居られるのは、その人が支えてくれたから。ずっと一緒にやってきた、大切な仲間です」
亜美「じゃ、紹介するね。竜宮小町のプロデューサー」
伊織「そして今日は、765プロ所属アイドル」
伊織・亜美「「秋月律子!」」

やべっ、うるっと来た。
ガチガチに緊張しまくった様子で舞台袖から登場したりっちゃん、挨拶の後…

亜美「それじゃありっちゃん、行ってみよう!」
伊織「曲は…」
伊織・亜美「「いっぱいいっぱい!」」

きったぁぁぁぁぁあああああああ!!!!
しかも、これなんか新録っぽい! 歌い方違うもん。

律子「(あぁ、声上ずってる…手足も震えて…あの時も緊張してたなぁ…)」

あの写真のイベントを思い出す律子、

律子「(初めての単独ミニライブ、一曲目のこの歌でみんなが乗ってくれたから最後まで歌えた。あの時のファンはここには居ないけど、せめて精一杯…)」

と、サビで耳に飛び込んできたのは御馴染みの「いっぱいいっぱいいっぱいいっぱい」のコール。
ステージ上の律子の目には、単独ミニライブの回想から飛び出して来たような緑色の光が、客席後方で緑のサイリウムを振る集団が。
舞台袖から見守る伊織、亜美、赤羽根P、

亜美「プチピーマンさん、結構いっぱい連れて来てくれたね」
伊織「にひひっ、ファンクラブに連絡して正解だったわね」

緑の光と共にノリが客席を満たすように広がって行き…

律子「(震えが、止まった!)」

軽やかにステップを踏むりっちゃん、サビに加わる伊織と亜美…
輝いてるなぁ。これこそがまさにアイドル若林直美、じゃなかった、秋月律子、笑顔が眩しい。
ここで最後まで歌わずにフェードアウトは惜しいけど、出し切らない事がちょうどいいんだろうなぁ。

ライブが終わり、客出しの終わった空っぽの客席を見渡すりっちゃん。

P「お疲れさん」
律子「プロデューサー、お疲れ様でした」
P「いいライブだったよ。どうだった? アイドルに戻ってみて」
律子「そうですね。ステージで思いっきり歌って、ファンの人達にも応援してもらって、正直、楽しかったかも。…でも、私の居場所はここじゃないです。光を浴びて輝くのは、あの子達の仕事。私の仕事は、彼女達をもっと輝かせる事、それが、はっきり分かりました」
P「そうか」
律子「ふふっ、な~んて、先の事は分かりませんけどねー。もしも私が、『やっぱりステージが忘れられない、アイドルに復帰します』ってなっちゃったら…その時はプロデュース、お願いしますね」

おぅふ、りっちゃんが可愛過ぎる上に、まさかの「アニマス外への伏線」を張りやがった。
しかも、ゲームの「2」ではこの伏線は消化・回収できないわけで…
「ディレ1」こと石原さん、貴方「監修」の身でこのシナリオを通したんだから、責任持って「3」作らなきゃですよね。

シーンはまたまたアバンタイトルと同じレッスンスタジオへ。

律子「ほーら、また、さっきと同じとこよ。伊織、何度も同じミスをしない!」
伊織「わ、分かってるってばぁ」
律子「もう一回頭からね」
伊織「何よ、こないだはステージで震えてたくせに!」
亜美「すっかり鬼軍曹に逆戻りですなぁ」
律子「聞・こ・え・て・ま・す!」
伊織・亜美「「うわー!」」
あずさ「あらあらまぁ」
律子「鬼軍曹で結構、これからは今まで以上にビシビシ鍛えるつもりよ」
亜美「うぇ~」
伊織「何でそうなるのよ~!」
律子「いつか竜宮小町がトップに立つって、信じてるから」
伊織・亜美「「…え」」
律子「でしょ?」
伊織「そ、そりゃそうだけど…」
亜美「う~い、それを言われちゃぁ…」
あずさ「弱音を吐くわけには、行きませんね」

あぁ、いいなぁ、この四人。ホントこの四人いいなぁ。
りっちゃん視点で竜宮小町をプロデュースするスピンアウトがあっても良いと思うのよ。
当然、プレイヤーたる秋月律子Pも(ポポポ音じゃなく)フルボイスで。

Ending

「魔法をかけて」キター!
しかも、エンディングの止め絵がまた神懸かった出来じゃないか。
876プロ再登場、しかも、涼ちんが愛と絵理にランジェリーショップへ連れ込まれそうになっていると言うシチュエーションがまたいいw
以上を総括すると、リッチャンハカワイイデスヨ?

アニメ「THE IDOLM@STER」 第17話

フルまっこ回でした。
すごい、全力のまっこまこだ。
「しゅーろくごー!」でのアッキーのベタベタっぷりも納得ですよ。
あぁ、もう…
(全話放送終了に伴い「Read more」記述を解除しています。)

第十話「真、まこと王子様」

ナレーター「今大注目、男の子の様な女の子、菊地真クン。そのたたずまいはまさに王子様、コアな女性ファンが急増中なのも頷けます」

ワイドショーの中でのピックアップと言う様子の映像に、それを見て大喜びの女子高生達。

「えー?! 真様、今日来てたの?」
「らしいよー!」
「はあぁー、会いたかった! 私の王子様!」

真もブレイク中やなー。
書店で少女漫画誌を手に取る真、大きな帽子で顔を隠している。
そんな書店の中でも、写真集や真が表紙を飾る雑誌を手に、若い女性やおばさま達が熱を込めて語っていたり…。
改めて帽子を深く被り直す真は、周囲の目を気にしながら書店を出るが、事務所前でファンに捕まる。

春香「毎度の事ながら、大変だねぇ」
真「これじゃあ身が持たないよ」
千早「確かに…」
春香「でも、それだけ人気が出て来たって事じゃない?」
真「…(溜息)ホントは王子様じゃなくて、お姫様になりたいんだけどなぁ」

でも、ほとんどのP達は「俺の前でだけお姫様で居ればいいよ」って思ってるからなぁw

Opening

見れば見るほど好きになるなぁ。
1期の「READY!!」は最初からガツンと惚れ込む感じだったけど、2期の「CHANGE!!!!」は聞けば聞くほど、って感じ。
昨日の「アイマスタジオ サテライトスレーション3」エンディングでフルで流れましたけど、CD楽しみです。

Aパート

「なっ、何? 貴方達は?」
「ははっ、あんたに恨みは無ぇが、ちょっと頼まれたもんでね」
「た、助けて! 誰か…」
「やめたまえ!」

少女漫画の台詞を一人で音読する真、一人三役ですかw

「お…王子様? 嘘でしょ?!」
「何が王子だ、ぶっ飛ばしてやる」
「ヒヒヒーン!」
「くそっ、覚えてやがれ」
「口ほどにも無い奴等だ」
「キュン…これって…恋、かも」

三役+「馬」だった。平田宏美姉さんの本気w
あと、漫画は漫画で本気過ぎるw

真「いいなぁ、僕もこんな出会い、してみたいなぁ」
春香「馬と?」
真「王子と!」
P「そもそも、どうしてその王子様とやらは馬で登校してるんだ? 校則違反だろ」
千早「馬も、生徒らしいですよ」
真「みんな、見かけで判断するんだよな」

馬を?
あと、千早もそれ読んでるの?

真「僕にだって、女の子らしい部分はあるのに、誰もそーゆーところは見もしないで…」
P「まぁ、そうだけどな」
真「応援してもらってる事は、とっても嬉しいんです。でも、僕だって女の子なんだから、女として応援して欲しいって言うか…」

真が愚痴ってる最中に、千早のマナーモードの携帯電話が鳴り始める。
液晶画面に映る「如月千草」の文字、お母さん? 黙って退室する千早、それを目で追う春香…

真「僕だって、こう、フリフリの服を着て、キャピキャピって感じでポーズを取れば…」

例によって挙動不審w
と、ちょうどそこで、テレビでは真出演のTVCMが流れる。

CM「お口の中、いつでも絶対零度!」

P「ポーズを取れば?」
春香「…カッコイイ」

崩れ落ちる真、励ます春香。それに対して、

真「春香はどう見られたいのさ?」
春香「うん?」
真「あるでしょ、アイドルとして、どんな風に皆に思われたいかって…」
春香「うーん、私は…どうなんだろう?」

春香さんにはまだ答えは無い。
これはこれで伏線と言うか、またいつか同じ問いが春香に向けられる気がするなぁ。

P「大丈夫だよ、真。最近は真も、色っぽくなって来たって評判だぞ」
真「え? …そ、そうですかね?」
P「(咳払い)」
春香「はっ…うん! みーんな、言ってるよ」
真「そっ…そうかなぁ、そうだといいんだけど…そっかぁ、みーんな言ってるのかぁ」
P「(春香と顔を合わせて小声で)単純で助かる」

くねくねして喜ぶ真がかわいいw
ホント、こーゆー崩しが見られるのもアニメならではだよなぁ。

P「よし、じゃあそろそろ行くか」
真「今日は、僕がプロデューサー独り占めですね」
春香「いいなぁ、真」
P「こーら、馬鹿言ってないで、行くぞ」

今のは真も然る事ながら春香さんもかわいかった。
春香さん流石センターヒロイン、登場が多くて着実にポイント重ねます。
これはもう、仮に春香回が無くても得失点差で上位入賞は間違いないのでは無いか?(何が?)

Pの運転する軽自動車で移動中。

真「あーあ、王子様か…」
P「なんだ、まだ言ってるのか?」
真「だって、お姫様みたいになりたくてアイドルになったのに、王子様になっちゃうなんて…変な感じ…」
P「いいじゃないか。王子様なんて、誰にでもなれるもんじゃないぞ。とりあえず、今日の仕事に集中して行こう」

真の手の台本は番組名「王子様の昼下がり」その下に「第46回構成台本 特集・イケテル貴公子大集合!」と続く。
とても分かり易い趣旨でゲストに呼ばれてしまったようです。そりゃまぁふてくされもするわな。

司会「『特集・イケテル貴公子大集合!』まずは今、人気絶頂のジュピターの三人です。いやぁ、相変わらず凄い人気ですねぇ」
冬馬「ありがとうございます」
司会「続いてはこの人、菊地真クン」
真「どうも」
司会「王子様の愛称で大人気、このコーナー初の女性ゲストです」
真「光栄です」

これは番組的にも司会者的にも「王様のブランチ」谷原章介さんのイメージですね。
番組名が出てた構成台本の時点では気付かなかったが、司会者のビジュアルと喋り方がw

番組の進行中にすぐ隣の冬馬に挑発されて、カッとなってしまう真。
思わず大きな声を出して番組進行を遮りそうになる危うい一幕も…

収録後なのか、Pと共に廊下を歩く真。

真「意味が分かりませんよ! 汚い事してるのは自分達なのに! 響だって、番組降ろされそうになったんでしょ?」
P「まぁ、落ち着けって、真。頭に血が上ったら、あっちの思うつぼだぞ」
真「僕、絶っ対あんな連中には負けませんからね!」

と、そこに冬馬達が、

冬馬「誰に負けないって? ふっ、だいたい、何で勝負するつもりだ? 王子様対決か? カボチャパンツだって、俺の方が似合うぜ」
真「くっ、馬鹿にするな!」

カボチャパンツでも負ける気の無い羅刹さんパネェっす! どんだけ負けず嫌いなんだw
真の前に割って入る赤羽根P、

冬馬「ちっ、またあんたか」
P「ウチのアイドルを挑発するのはやめてくれ。だいたい君は、黒井社長が俺達に何をしたのか、分かっているのか」
冬馬「おっさんが?」

無論、羅刹さんに対して黒井社長の活躍を説明する機会がもらえる訳も無く、今週の黒井社長タイム突入です。
※ ただし、今回はテーブルゲーム無し。高笑いと共に退場フェードアウトはあり。

場面は変わって、ゲーセンのガンシューティング筐体でゾンビに怒りをぶつける真。

真「このーっ! こいつ、こいつ、こいつこいつこいつ! …何で? 何で来るのさ?! 撃ってんのに! 撃ってんのに!」
P「真、リロード、リロード」

やべぇ、ここすごい。
「撃ってんのに! 撃ってんのに!」のところの声の演技と、Pにリロードしてもらった後にガンコンの返還を求める時の表情とで怒涛のまっこまこですよ。
くっそ、これは上手い、上手過ぎるぜ。見せ場じゃないところで魅せる事が出来るのが、アニメの完成度だと思うのです。
どうしてこのような神懸ったコンボが16話には無かったのか?! いや、そりゃまぁ平田さんはベテランだけれども!

真「プロデューサー、僕だってね、好きで男っぽく育ったわけじゃないんですよ!」
P「あぁ、知ってる…ほら、左からゾンビ戦車来てるぞ…真?」
真「それもこれも、みんな父さんのせいだー!」
P「真、ゾンビ戦車、左!」
真「えっ? うわーっ!」

死亡しました。
ガンコンはマシンガンタイプですね。視点変更ありなのかな?
ゲーセンは何処も似たようなもんですが、新宿東口方面で見た事があるような店ですね。

P「まだやるなら、コイン入れるぞ?」
真「いえ、見てます」
P「真はこーゆーの、得意なのかと思ってたよ」
真「父さんが、『ピコピコなんかやってたら軟弱になる』なんて言って、許してくれなかったんです」
P「本当に厳しいんだな」
真「はい、僕はみんなでわいわいゲームするの、好きなんですけどね」

で、話しながらもサクサク進めるP

真「プロデューサー、上手いんですね」
P「そうか? まぁ、昔は結構やってたからな」
真「なんか、男の人って感じ!」
P「なんだそりゃ(苦笑)」
真「あ、そうだ。ねぇプロデューサー、この後、時間ありますか?」
P「俺か? あぁ、少しくらいなら」
真「じゃあ…」
P「おい、真、まだ、ゾンビが街を!」

真に強引に腕を取られ、拉致されるP。
ぐぬぬ、羨ましい。俺もガンシューティングなら昔は結構やってたよ!

Bパート

試着室から出てきた真はスカート姿。

真「じゃん♪」
P「おぉ…」
真「もっと感動して下さいよ。せっかくのスカートなんですから♪」
P「あぁ、まぁ、珍しいが、どうしたんだ? 急に」
真「ひひ~、今日は、とことんプロデューサーに女の子扱いして貰う事にしたんです。さぁ、行きましょうか!」
P「…え? …どこに?」
真「決まってるでしょ、デートです」

うぉぉおおおおおお! なんて分かり易い展開。だが、まさに需要のど真ん中である。
ぐぬぬ、あざとい! この脚本、王道的にあざとい! 何の意外性も無く直球にあざとい!

と言う訳で、挿入歌「自転車」をバックに遊園地デートの二人。
全く以ってけしからんクオリティである。「好きだー!」はお約束な。

真「ねぇ、プロデューサー。デートって、こうですよね? 僕達、恋人同士に見えますかね?」
P「(溜息)馬鹿言え」
真「じゃあ、クレープとか食べた方が、それっぽいかな?」
P「クレープ食おうがアイス食おうが、よくって兄弟ってところだろ。あ、そもそも、デートなのか? これ」
真「もう、プロデューサー、もう少し乗ってくださいよ」

浮かれて座ったまま足をブラブラ振る真MAJIかわいい!

真「『菊地真、白昼堂々遊園地デート』なんて週刊誌に書かれたりして」
P「おいおい、そうなったら俺はファンから追い回されるよ」
真「大丈夫です。その時は僕がプロデューサーを担いで、全力で逃げてあげますから」

DSでは涼ちんとフライデーされてますけどね。
転んだ小さな女の子をあやす父親を見て、言葉が止まる真。

真「父さんはどうしても、僕を男の子として育てたかったらしいんです。スカートなんて一度も履けなかったし、かわいいものはウチには一切無かったし。男女なんて、よくからかわれたりもしてました。だから、お姫様に憧れて、長い髪、綺麗なドレス、素敵な王子様との出会い…そう言うのを夢見て、アイドルになったはずなのに!」

鬼の的に玉を投げて当てるゲームで見事「鬼退治」を果たし、かなり大きめの熊のぬいぐるみをゲットした真。
ご機嫌の様子だったが、女の子二人に因縁付けて絡むヤンキー三人組を見つける。
…え? この人達って男三人で遊園地に来たの?

真「おい、やめろ! 嫌がってるじゃないか、放してあげなよ」
不良A「あぁ? なんだ? お前は」
不良B「スカート? おいおい女かよ」
P「(小声)おい、やめとけ。立場を考えろ」
真「プロデューサー、下がっててください。僕、こーゆーの、許せないんです」

ヤンキーどもと対峙して緊張の雰囲気を切り裂いたのは、その絡まれてた女の子の黄色い歓声。
真に気付いて大喜びで真に駆け寄る。

女子高生「キャー、やっぱり真様だー! やーん、生で会えるなんて感激ですー!」
真「あぁ、ありがとう。でも、今はそーゆー場合じゃ…」
女子高生「助けに来てくれるなんて、やっぱり王子様なんだ! 今日のこと、一生忘れません!」

真に抱き付いて大盛り上がりの二人、

女子高生A「真様ぁ」
女子高生B「王子様ぁ」
真「えっと、ちょっと、離れて…」

無視されてブチ切れるヤンキー達、

不良「チクショウ、舐めんじゃねぇ!」

ヤンキーの拳の前に飛び出す赤羽根P…

真「プ、プロデューサー!」

左頬にいいパンチ貰いました。
うん、よくぞ身を挺した。例えアイドル本人じゃなくても暴力沙汰は不味いわけで、ここではアイドルを庇って殴られる以外の解は無かろう。

P「まぁ、とにかく解決してよかったよ。あ、痛…」
真「ごめんなさい、プロデューサー、僕が軽率でした」
P「まったくだ。やられる事は無いと思うが、顔に怪我でもしたら大変だぞ」
真「ですよね。…僕、アイドルなのに…」
P「だけじゃなくて、女の子としてさ」
真「あ…」
P「今日、真はお姫様なんだろ? ま、肝心の王子様役がこのざまじゃ、お姫様気分も台無しだよな」
真「そんな」
P「でも、俺と違ってさ、真にはそれが出来るんだよ。真はあの子達の王子様になれた。ちゃんと『王子様に助けてもらえた』って言う夢、見せてあげられたんだ」
真「夢を、見せる…」
P「あぁ、真はお姫様を夢見て、アイドルになりたいって言ってたよな。自分が夢を見るのも素敵な事だ。でも、誰かに夢を見せる事も、アイドルの大切な仕事なんじゃないかな?」

上手い事言ったなぁ。平田さんが馬まで熱演したAパート最初の漫画がこう繋がるとは…
更に、今のPの言い様とは対称となってしまう涼ちんのBランクEndを思い出してしまって必要以上に重みが増す。

日も暮れて、イルミネーション輝く遊園地。
キラキラ光るメリーゴーランドに目を奪われる真。
ここで「CHANGE!!!!」インストロメンタルアレンジ来ちゃうかぁ。いいねぇ。

真「綺麗だなぁ…」
P「乗って行かれますか? お姫様」
真「…ひひっ、よきに計らえ」
P「それじゃあお殿様だろ」
真「あはは、そうですね」

ここから先の真の動きとか表情とか喋り方とか、かわい過ぎて書く気になれない。
自分の目と耳で存分に味わうがいいよ。これは他ならぬ真回だからこそ出来た事だよなぁ。

で、事務所に戻った二人。

美希「ねぇ、二人でどっかに行ってたの? 収録、とっくに終わってたんでしょ?」
P「うん、まぁ、ちょっとな」
真「デートだよ。遊園地でさ」

即座にPを問い詰めにかかる美希と亜美と真美。

美希「ハニー! どーゆー事なの? ねぇ、ねぇってば!」
P「おい、真、大袈裟に言うなって!」
真「だってホントだもん!」
美希「ハニー、美希の真クン取っちゃ嫌ぁ! …あれ? 真クンがハニーを取ったの? うん?」

真回でしっかり領有権を主張する美希w

真「僕、頑張って『王子様』やってみようと思います。中途半端な気持ちじゃなく、真剣に向き合って」
P「そうか。お姫様はもういいのか?」
真「そりゃあ憧れますけど…でも、いつか誰かたった一人、僕の事をちゃんと女の子扱いしてくれる人が現れるなら、今は、これでいんです」

Ending

真ソロ新曲キターー!
「チアリングレター」、作詞はお馴染み、元NBGI・現在フリーのmft(オノダヒロユキ)さん。
作曲はMIKOTOと言うシンガーソングライター3人のユニットですね。ええ、アイステ3rdCDで「Traveler」を作曲された方々。

  • Twitter / @onodahiroyuki オノダヒロユキ/mft : 10月28日 1:54 AM

    情報公開です。この度、真回ED曲「チアリングレター」を作詞させていただきました。チアリングレターとは励ましの手紙の事。真らしい清々しく爽やかなメッセージを感じてもらえたら嬉しいです。

  • Twitter / @onodahiroyuki オノダヒロユキ/mft : 10月28日 3:29 AM

    今回の「チアリングレター」は、ED尺の都合でキレイに端折ったので雰囲気しか出ていませんが、フルサイズではちゃんと練り込んだ歌の構成が存在しますので、いずれそれを是非確かめて頂きたいと思っています。楽しみにしてくださいね。

でもって、映像の方は監督が全力でコミットですよ。

エンディングアニメーション : 錦織敦史
絵コンテ・演出 : 錦織敦史
レイアウト : 錦織敦史

今回、監督もイチオシを公言する真の当番回でありながら、自分で直接手掛けずにグロス制作と言う形で外部に出している事が放送前から話題になってましたが、このクオリティを守るために敢えて外に出したのか、と言うのと、更にその鬱憤をエンディングで晴らしたのか、とw
前回の響当番回がアレでナニだった事は確かに残念ではありますが、これはもう感心するしかないなぁ。