DS:ストーリー「それから…」

と言う訳で、三人一巡してストーリーモードに出現するエンディングエピソード「それから…」。

花火が打ちあがるシーンから始まる。場所は「アイドルアルティメイト前夜祭会場」。
すげー、花火大会並みの打ち上げっぷりだったぞ。(そりゃまぁ花火大会の使い回しですから、)

「男の子のアイドルとしてようやく認めてもらえた僕の…晴れの舞台!」
ほう、涼の視点なのか。
いやまぁそれはいいんだけど、普段着でパーティに参加すんなよ。せめて制服でも着て来い。

「最高に輝いて見せるぞぉ。僕のこれまでの、全てを賭けて!!」
「何パーティ会場でリキんでるのよ。恥ずかしいわね」
この声は、夢子さん?(ポポポ音だけど)

「どうしてここに?」
「私が居たら、悪い?」
その不貞腐れた表情がかわいいぜ。

「あ、何で驚いたのか分かった!さては、別のアイドル、こっそりナンパしようって企んでたでしょ!」
「えええええっ、そ、そんな事、思ってないよぉ」
「本当…? なら、いいんだけど」
このツン女、すっかり彼女気取りだ。重ね重ねかわいいぜ。

アイドルアルティメイトには出場権の無い夢子さんだが、所属事務所の社長の付き添いで来たと言う。
それはそれとして、夢子さんに「絶対優勝するぐらいの覚悟で」と発破をかけられる涼。
「もし負けたらどうなるか、分かってるでしょうね」
「どうなるの…?」
「私が予約しておいた祝勝パーティ用のレストランのキャンセル料、あなたに半分払ってもらうわ」
…気が早いなぁ。
つーか、愛されてるなぁ。軽く嫉妬するぜ。
「ええええっ、そんな手配、いつしたの~? それに、もし本当に優勝できたら、祝勝パーティは正式なのをやる気が…」
バッカ、そんなの二人っきりでに決まってんだろ!
空気読め。女に恥をかかせる気か。
「そんな形だけのパーティ、どうでもいいでしょ! 私がせっかく企画してあげたんだから、こっちに参加しなさいよ!」

まだ空気読めてない涼クン、夢子さん企画のパーティには誰を呼ぶのかと問う。
「そんなに呼べるわけないでしょ? せいぜい…あなたと私ぐらいよ」
顔を赤らめた夢子さんが殺人的にかわいい。
「じ、自腹なんだからしょうがないでしょ! 私はしみじみしてる方が好きなの!」
「でも、幾らなんでも二人だけなんて…」
お前はどこまで鈍いんだ。
「ほう、では僕は呼んでもらえないと言う事かな」
こ、この声は、武田さん?(やっぱりポポポ音だけど)
つ・ま・り、三角関係ですね! これは期待せざるを得ない。

「武田さん♪」
「そう、僕だ」
噴いた。

武田さんからも「スケールの大きいパフォーマンスを」と激励のお言葉を頂く。
夢子さんはめげずに武田さんへアピール続行。
「ふむ、その件なら検討中なのだが…じつは僕の番組自体、危機に陥っていてね」
な、なんだってー?!
「次の番組改編期を乗り切れるかどうか微妙なのだよ」
…世知辛いと言うか、極めて現実的な危機と言うか。
後番組の候補としてお色気番組が上がっていたり、視聴率稼ぎのためにモノマネのコーナーの企画案が身内から上げられたり、内憂外患に振り回されている模様。うへぇ、なんだかなぁ…。
それを聞き、「私も番組を守るために一緒に戦う」と改めて売り込む夢子さん。その強(したた)かさは嫌いじゃないぜ。
「ふむ、その申し出はありがたい。ところで…桜井君」
「はい!」
「君…ものまね、できる?」
「…は?」
「…いや、聞いてみただけ」
噴いた。
でも、夢子さん、泣いちゃいましたよ?
「ほんの冗談だったんだが…」

涼が飲み物を取りに行くと、絵理とぶつかる。
ここで少し言葉を交わし、絵理の視点にスイッチした。
「あの喋り方、すっかり…男の人」
…いや、もともと男の人なんですよ?

そして、久し振りに尾崎さんも登場。
「不思議だなって。デビュー前、誰ともしゃべれなかった私が、涼さんみたいな男の人とも、平気でおしゃべりできるように…」
亜美真美や伊織とも交流が続いているそうで何より。
「尾崎さんの言う通り。外の世界…楽しい事、いっぱいだった」

まぁ、それはいいんですけど、尾崎さん、あんまり絵理とイチャイチャしないで貰えます?
「コラー、そこのロン毛! センパイとイチャイチャするなーッ!!」
この声は、サイネリアじゃないか(いえ、もちろんポポポ音ですが)
そう言えばこっちも三角関係だったね。
「このアタシの目を盗んで、ヘブンモードなんて許さないんデスからッ!」
語尾の促音(小さい「つ」)がカタカナなのも気になるが、『ヘブンモード』ってやっぱ元ネタは『ヘブン状態』?

「で、ロン毛! アンタ、このアタシになにか言うコトがあんじゃない?」
絵理と尾崎の再会を助けた事を恩に着せるサイネリア。尾崎さんは素直に感謝を示すものの、
「これでもうさっさと帰ってね。あなたが居ると絵理の邪魔だから」
「お礼ならちゃんと言ったでしょ。はい鈴木さん、さようなら、お疲れ様」
相変わらず大人気無くサイネリアと言い合う尾崎さんでしたとさ。
お前ら二人とも、こんなところで騒いで絵理に恥をかかせるなっつーの!

絵理にはお構い無しでエキサイトする尾崎さんとサイネリアに、
「もしかして、ふたり…実は、仲良し?」
ふむ、その発想は無かったが、言われてみればそうとも取れる。
「わ、わたし、ちょっと向こう行ってるね!」
その場を逃げ出す絵理。
「あのふたり、なんだかんだ言って、いいコンビ…」
そうだね。尾崎さんだけだとちょっとアンバランスなので、鈴…サイネリアが居てくれると助かる。

「ああああっ、その肉、あたしが食べようと思ってたのにーっ!」
一番うっさい人キタコレ。
「あれ? あそこのテーブルで料理の取り合いしてるのは…」
取り合いって、(^^;

ここで愛の視点にスイッチする。
「ここの食べ物おいしーですから摘んでみてください♪」
いいから舞さんを出しなさい。
「そう言えば愛ちゃん、このところ…お母さんとは、どう?」
そうです。さっさと舞さんを出しなさい。
「ママとですか? えっと…別に、これまでと変わんない感じです!」
変わんないっつーと、仕事で蹴落とし合って梅干弁当ですか?

「でも、まさか愛ちゃん。ああ言うタイプの歌得意なんて、思わなかった」
そう言えば三瓶さんの「ALIVE」も良かったんだけど、流石に涼ソロ「ALIVE」M@sterVersionは出ないだろうなぁ。
「いろんな思い出がある分、あの歌、歌う時は、カーッと燃えられるんです! 『ALIVE』には、あたしの生まれてからの全部、詰まってますから」

そうこう言ってると会場の入り口の方で何やら騒ぎが。
「壁際から急いで離れてーっ! 危険かもしれないですから、早くっ!」
まなみさん? と言う事は…舞さんが会場乱入?
「御願い、手を貸して! みんなを避難させて~!」
「へ? 避難?」
いやいやいや、避難ってww 何事ですか、一体。
「来るの、間も無くここへ、あの人が!」
テロリストや怪獣じゃないんですから、

『―キュラキュラキュラキュラ…』
ちょwwおまwww いやいやいやいや、それ効果音おかしい。
豆タンクだの重戦車だのってのは比喩表現だろ。なんで履帯走行音なんだよ!
愛「これ、何の音???」
絵理「これ…、多分…無限軌道。つまり…キャタピラ?」
キャタピラー社の商標ですが、一般名詞化していると言う認識で良いと思います。
『―ドゴーン!!』
愛「ああああああ、壁に穴がっ?!」
絵理「なにか、突っ込んできた…! …戦車!?」
うわっ、最後のとこ、絵理の声が引っ繰り返って香奈様の素になっとるw
「き、来ちゃった。本当にやっちゃったぁ!」
ちょ、まなみさん、落ち着いてまずは状況説明を!
「今度ばかりは、流石に、冗談だと思ってたのにー!」

戦車から降りて来たのはもちろん、
「はろはろー、アイドルのみんな、ご機嫌よろしゅう♪」
…それ、どこから借りてきたんすか、舞さん。
「パーティ楽しんでる? 今日は主役でも、明日はみーんな私の引き立て役♪」
…頭が痛くなってきた。安易に舞さんを出せと言った俺が悪かった。謝るから、普通に登場させてくれ。

警備員1「出たー、日高舞だ!」
警備員2「だからあれほどマークしとけと言っただろ! 本当にやるんだ、この人は!」
…マークしてたら非武装の民間警備会社に戦車を止めれるんですか?

「輝け、ディフェンディング・チャンピオン! 大賞も特別賞も新人賞も、全部いただき!」
いやいやいや、あなた昨年のIU参加してないだろ。ディフェンディング・チャンピオンじゃねーよ!
「今後200年は君臨するつもりだから、よろぴこね♪」
…200年って、どう見ても化け物です。本当にありがとうございました。
「ママー! 何やってるのー?!」
「見れば分かるでしょ。宣戦布告よ♪」
わかんねーよ! 常識的に考えて単なるテロ行為だよ!
「パーティ、メチャメチャにするなんて酷いよーっ」
「そうです、舞さん。自重してください! 弁償費用はどうにでもなりますけど、頭下げてまわるの私なんですよ?」
「あら、まなみんは謝り上手だから、大丈夫♪」
よくこの人13年も主婦が勤まってたなぁ。

「オレたちの戦いは、まだまだ、はじまったばかりだゼ♪」
「なにー、そのどっかの漫画から持ってきたみたいなセリフー!」
それを見て呆れる絵理と涼に、
「横にいるふたりはお友達ね。フフッ、新しいターゲット、発見♪」
「さあ、私に挑戦してきなさい。若くてしなやかなケモノたち!」
「この永遠のマジカル・プリンセス舞が、身ぐるみ剥いで、おしおきよ♪」
なんか色々混ざってるー!
あー、ふたりとも、目を合わせちゃダメですよ。ここはスルーで、
「相手にしてないで行きましょう。絵理さん、涼さん」
それが賢明だと思います。

明日のアイドルアルティメイト本戦について語り合う三人。
「あたし負けません! 家にあるママのトロフィーの横に、あたしの優勝トロフィー、並べないと!」
「あたしも…負けない。尾崎さんに、もっと喜んで欲しいし、それに…もっと自分の世界、広げたいから」
「僕だって負けないよ! せっかく男の子デビューできたのに、ここで負けちゃったら情けないし、究極のイケメン目指す以上、カッコよく勝たないとね」

そして翌日。
「いこう、みんな!」「はい!」「うん!」
「輝く舞台が、僕を…」「わたしを…」「あたし達三人を…」『―呼んでいる!』

舞さんがオチ担当だと言う事は分かった。

DS:ストーリー「秋月涼」現時点での総括

例によって、A1ランク勝敗エンド、B2ランク(勝敗同じ)エンドを見終えての暫定的な感想を残しておく。

まず、前の二人とはだいぶ構成が違ったなぁ、と。
例えば、持ち歌。
愛は最後の最後、A1エピソードで「ALIVE」を獲得し、絵理は最後のひとつ前、B1エピソードで「プリコグ」を得たのに対し、涼の「Dazzling World」はC3エピソードで得た後、楽曲固定状態で3回のオーディション(3話のエピソード)に挑む事になる。まさに中堅クラスからトップアイドルとなるまでの短くない期間を代表曲として共に歩んだ、「秋月涼とそのファンが育む楽曲」と言う描かれ方に相応しい。
特に、A1エピソードのラスト、武田さんの番組でのステージシーンの描写は、時を重ね、様々な経験を経る事で、長く歌い続けた楽曲に様々な想いが込められ、楽曲のニュアンスが広がってゆく様を描いている様にも読む事ができる。何年も特定のシンガーの成長を見守った経験がある人ならば、きっと覚えのある感慨を味わったのではなかろうか。

A1ランク勝利エンド(つまり全勝エンド、俗に言う「True End」、攻略本では「Good End」)が、「続き」が描き難いであろう、全てが理想的に進んで完結してしまった風な話になっている点も興味深い。一方で、A1ランク敗北エンド「いつか本当の姿に…」であれば、矛盾無くこれまでの延長線上の物語が描けるため、(夢子さんとラブラブチュッチュを主目的とせずに)涼の話を書きたい人は、勝利エンドではなく敗北エンドを選ぶのではないかと思う。

それはそれとして、B2ランク(勝敗同じ)エンド「こんにちは、私の夢!」の後味の悪さが半端無い。
いや、これも本当なら受け手の気の持ち様で何とでも消化出来る体裁なのだろうが、個人的には、自分のアイデンティティーをファンに見出して自分の気持ちを処理してしまった涼に、身悶えするほどにやりきれない気持ちが募る。
加えて、まなみさんの言った事も概ね正論なだけに、この気持ちを何処へぶつければ!…と。そう、絵理の時と違って「こいつがこんなだから」と怒りをぶつけられるスケープゴートが居ないのだ。全ては結果であり、誰にもその責めを負わせる事など出来ない。(敢えて言えば社長がアレなんだが、)

なんか色々と抉られたんだが

取り繕っても仕方ないので率直に言おう。
90年代に望まぬアイドル路線を強いられた女性声優達を思わずにはいられない。

与えられたその方向性をすんなり受け入れる事が出来て、かつ、それが成功した人はまだいい。
だが、プロデュースの方向性が十人一色似たようなものばかりになるのに対して、その素材にされる人間は、皆が皆、同じ感性や適性を持っているわけではない。
その方針を拒めずに苦しみながら受け入れた人達がいて、その方針を拒んで葛藤した人達がいた。
従った人達が必ずしも成功してその道に生き残れたわけではないし、拒む事で自分の色を出して生き残った人達もいる。
ただひとつ確かなのは、誰に強いられてどの様な賭けをしても、その結果についてプロデューサーもファンも責任を取ってはくれないと言う事。例えそれが、多くのファンが望んだ方向性であったとしても、だ。

涼、君は自分の想いを殺してそれを受け入れたんだね。
俺達が勝手な願望を投影し、御し易い愚かな消費者たる事に甘んじたばかりに、君は、その幻想に人生を捧げる事を「喜び」と感じるまでに、自らを洗脳してしまったのか。
それでも、消費者は飽き易く気紛れなものなんだ。君が自らを表現する事を諦め、幻想に全てを捧げたとしても、その幻想の主達は、幻想が続く事、続ける事を保障しない。いずれは勝手な理由を付けて梯子を外し、他の子にまた別の幻想を被せるだろう。
君はその時、自らの表現を、自らの人生を取り戻せるのだろうか?

「私の全てを、ファンのみんなに捧げる事にします♪」と言う台詞が一番残酷で、錆びた刃物を付き立てられた様なショックを受けた。一瞬目の前が暗くなって、口の中が乾いた。その後にも、涼自身は納得して仕事を楽しんでるから、だからこれでも良かったんだ、と言う意味合いの描写、エクスキューズが並ぶもんだから、感極まって泣きそうになった。

…また感情のままに書き殴ってしまった。後日、頭が冷えたら書き直す。

周辺人物の描写がそこはかとなく深い

深く描かれていない人も居るので一概には言えないのだが、例えば涼のストーリーにおいては、武田さんやまなみさんが、涼を一人前の人間と見なして向き合ってくれていて、上っ面だけのキャラクターではない描き方に好感が持てた。
自分がラノベを読まなくなった理由のひとつが、一人称主人公以外の人物描画がやたらと薄っぺらな作品が増え、対人関係の未熟な作者が現実感の薄い脳内キャラクターを捏ね繰り回す印象が濃くなり、その子供臭に嫌気が刺したからなのだが(註:過去のラノベブームの時の話。今のは読んでないから知らない)、やはり作中の大人は大人として作られていないと面白くない。

B2エピソードでまなみさんが語った職業観なんてのは、身近なところに転がっていて、尚且つ、答えの無い問題だ。
たぶん転職のハードルが昔より下がったからなのだろうけど、「自分はこの仕事に向かない」と追い詰められて職を辞したものの、別の職を経て思いが強まり、また戻って来たと言う話は割りとある。その人が最初に「辞めた」時に、俺だって何の才能も無く、向いてるとも言い難いけど、まだ諦めが付かないから噛り付いて踏み止まってるだけだ、と思ったのを覚えている。そして、俺もいずれは彼のように諦める日が来るのだろうか、とも…。
届かぬ夢であっても追い続けるべき、なんて無責任な事は、間違っても言えやしない。

やっぱり、正解なんて無いんだよ。
自分の答えが見つかるまで続けるしかないんだ。
尾崎さんも、夢子さんも、諦めが良過ぎるのが歯痒い。

DS:ストーリー「秋月涼」転向断念ルート

絵理の時と同様に、ランクBエンドについても触れておきたい。
それ以外のエンドはまた別の機会に、と言う事で。

尚、先日購入した攻略本「Delicious Album」によれば、全勝エンド(俗に言うTrue End)以外の全てのエンドに固有の名称があるようなので、絵理の時のようなややこしい書き方をせずに、この名称を使おうと思う。

と言うわけで、話はepisode.8「夢、ゆがみの果てに」オーディション直前へと遡る。
「ロード・トゥ・トップアイドル」決勝でのあずささんとの勝負。
そしてそれは、男性アイドル転向を賭けて社長から課せられた一戦でもある。

が、スマン。涼、負けてくれ。

「これは…シャレにならない…。運命の大一番で、負けちゃうなんて」
失意の涼にあずささんは「ゴメンね」と声をかける。

「私、これから逃げないで、自分の夢に向かっていくわ。今日の幸運を…信じて」
お幸せに! まぁ、相手は俺なんだけどな。

事務所へ帰る足取りの重い涼。
「誰か、御願いだから、オーディション前に時間巻き戻してよぉ。ううぅ…」
主人公からリセット要請を受けるとは思わなかった。

「あなたには、もう一度、考えて欲しいの」
「いろんなものをトータルして…男の子デビューした方がいいのかどうかをね」
「男の子デビューしたは良いものの、後悔する結果になる事だって有り得るわ」
「『やっぱり女の子でいた方が良かった』とあなた自身が思うかもしれない」
「ファンや関係者全員から恨まれてまで、男のアイドルとして活動したくは無いでしょ?」

帰り道、夢を見失いつつある事を実感する涼。

ランクB1敗退ルート「大告白!? 進むべき道は……」

ライブや写真集発売記念のサイン会、TV番組収録と忙しい日々を送りつつも、そこに楽しさを感じている涼。
「夢が息切れしても、周りのみんなが、僕の背中を押してくれる…」
「って、いいのぉ? このままで~!」
…それはこっちの台詞だ。

社長の中でも完全に過去の話になってて、「まだ諦めてなかったの?」と言われる始末。
「諦めてないですよぉ…ただ、毎日が忙し過ぎて、考えてる暇が…」
ちょ、お前それ社長の前で言っちゃダメでしょ。
忙しくしさせとけば無くなる話だと思われちゃうじゃないか。

「同期の仲間に言う勇気も無いのに、いきなりみんなに発表だなんて、話が飛びすぎてない?」

愛や絵理に話して変態扱いされたら立ち直れない、と怖気づくが、その前に夢子さんに打ち明ける事を思い立つ。
「どうせ僕の事いつも見下してるから、これ以上、見下されようがないし」

な、情けない。

第一週、流行はDa>Vi>Voとなっている。
おや? 楽曲はまだ固定のままか。絵理で持ち歌固定後に敗北した場合は固定解除されてたと思うけど…。
衣装は「インディゴスパングル」に「くまみみ」「くまのて」等。流行適合。

月曜日、「夢子に秘密を!」コミュ。
涼はいつもの公園に夢子さんを呼び出した。
が、夢子さんは夢を見失って活動休止したやさぐれモードのまま。
「フン…どんな用事か知らないけど、もう放っておいて。私はあなたとは関係無い世界の人間なんだから」

自分はもうアイドルじゃない、ただの女の子だと言う夢子さんに、
「ただの女の子が、そんなに輝いてるわけないよ」
おぉ! 言ったね~。これは「フビト路線」発動の予感。(いやいや、それはない)

「私の秘密、聞いてもらおうと思って…」と本題を切り出す涼。
「僕はね…男なんだ」
「…は?」
「いや、『は?』じゃなくて…」
「あなた、なに言ってるわけ? もしかして、こんなくだらない冗談言うために呼び出したの?」
コケにされた、と完全に御立腹の夢子さん。

「気に障ったなら、もうこの話はしない!」→ Game Over!
今回はお得意の「脱ぐ」コマンドは現れなかったな。

「もういい加減、私の事なんて忘れたら?」
「あなた、最近大活躍じゃないの」
「夢を失くした私の事なんて忘れて、自分の目標、追いかければいいじゃない」

いやそれがね。聞いて下さいよ、夢子さん。実はこいつも夢を見失っちゃってるんですよ!

「目標が見えないなら、あなたもアイドルなんて辞めちゃったら?」
「だって、夢も無しに走り続けられるわけ無いじゃない」

それは違う、と反論する涼。
「ファンが応援してくれるから」
「ファンの声聞いてると、応えようって言う気に、自然になっちゃって」
状況に流されてるだけ、とも言うけどな。

火曜日、「TV収録」コミュ。
番組収録後の局内で、まなみさんに遭遇する。
「前からかわいかったですけど…今は、すっかり国民的美少女レベルですね」
…ひでぇ。
まぁ、それはそれとして、手隙の様だったので相談に乗ってもらう。
「確かに、今のままでも楽しい事は楽しいんです。でも、自分がはじめにアイドルやろうと思った動機とは、違うし…」
「アイドルって、人に夢を見せるのが仕事ですけれど…アイドル自身が、夢を見たって、いいですよね?」

もしまなみさんが僕の立場だったら?と訊くと、女の子のまま続けると思う、と即答された。
「自分のやりたい事をするより、誰かに認められる事をする方が、実は、大切なんじゃないかって」
「例え、私がどんなにやりたいって思ってても、それが他の人にとって何の役にも立たないなら、結局、自分も周りも不幸になってしまうと思うんです」
「それよりは、自分がやると誰かが喜ぶ事をしてあげたい…876プロを辞めて、そんな風に思う様になりました」
転職経験に裏打ちされた、まなみさんの本音だろう。
それはそれで否定出来ない。ニーズが無きゃどんな職業も成立しないんだし、

「それはひょっとして…まなみさんの実体験から思う事ですか?」
「あ…はい。でも、よく分かりましたね。私、今…とても幸せなんです。自分に合った仕事が見つかって、採用してくれた人も喜んでくれて…」
人物描写に深みが出て、とても上手いザッピングだよね。

夢を諦める事が幸せにつながる事もある、その言葉に考えさせられる涼。

水曜日、「武道館ライブ」コミュ。
武道館ライブの開演前に、武田さんが来てくれた。
「そろそろ、何か動きのある頃合か、とも思ってね」
今日のライブでファンの反応を確かめたい、と応える涼。
「客席から、もろもろ楽しみに見ている。それじゃあ」
いちいち気にかけてくれて、武田さんにはホント頭上がりません。

曲に入る前に、観客に呼びかける涼。
「もし、ある日、私が突然、全く違う子になっちゃったとしても、それでも、応援してくれますか?」
当然の如く、意味が分からず戸惑う観客達。
「私は、私のままが…いい?」「イメチェンとか、いらない?」「何もかもぜーーんぶ、このまんまで、OKー!?」
「み、みんな…そこまで、今のままの私を、気に入ってくれてるなんて…」
いやいや、それはそうだろう。うん、諦めろ。

「女装してる僕って、こんなにも愛されてるんだ…」

公演後に武田さんと話をする。
「いいライブだった。例え仮面を被っていても…君はたいしたものだ」

いや、もう無理だろ。これは、

木曜日、必須コミュを終えてオーディション解禁。テンション回復のため「休む」。
金曜日、満を持してオーディションへ。
その前に武田さんに会い、今日のオーディションを見に来て欲しいと頼む。
「このオーディションで、全ての決着をつけようと思います」

会場には夢子さんも、素直じゃないけど、涼に会いに来てくれたようだ。
「私ね。見えなくなった夢、思い切って捨てる事にした」
「でも、それはアイドル辞めるって事じゃないから。夢を捨てる事は、新しい夢を見るための準備」

ランクB2エンド「こんにちは、私の夢」

オーディションには合格するも、武田さんは憤慨している。
「あれが―君のあるべき姿だと?」

「私には、もうたくさんのファンがついてるんです」
「たとえ、私や武田さんがどう思おうと、『秋月涼』は、もうファンみんなのものなんです」
「女の子の私の姿を見て、喜んでくれてる人がいるなら、それでもいいって思うようになりました」
「これが私の答えです」

…複雑な気持ちだ。

「一生ピエロに徹すると言うのか?」
「はい、徹します。見た人が喜んでくれるのが、一番ですから」
「そうか、なら…もはや、何も言うまい。失礼するとしよう」
「あの…武田さん! いただいた歌、お返ししましょうか?」
「いや、返す必要は無い。あの歌はもう君とファンのものなのだから」

「君がその様な選択をした事は残念だが、それはそれでひとつの道なのだろう」
「僕のあげた歌は、女性アイドル秋月涼の歌として…ファンと一緒に育てていって欲しい」
なんかもう色々と申し訳無い気持ちでいっぱいです。

ステージを終えて、夢子さんに迎えられる。
「あなた、全然変わってなかった。ううん、前以上に…」
「ねぇ、夢子ちゃん。武田さんの事はもう忘れようよ。私もね。愛想尽かされちゃった」

武田さんの番組だけが歌番組じゃない、と説く涼。
「他に楽しい仕事、いくらでもあるから! 私達、もっともっと活躍して、盛り立てていかないと!」
「戻っておいでよ、夢子ちゃん。楽しいよ、アイドル!」
夢子さん復活。これはこれ…で? うーん…

事務所に戻って社長にも報告。
「私、ずっと女の子のまま、アイドル続けていきます!」
「私…、私の全てを、ファンのみんなに捧げる事にします♪ もう二度と、男の子には戻りません」
そう言う言葉の端々が、すっかり女の子女の子している吹っ切った涼。
ぎゃおおおおおん! 痛い、心が痛いよぉ!(T-T)

夢子さんとも一緒に衣服を買いに行ったりしてすっかり仲良し。
「ねぇ、夢子ちゃん。こんな風に一緒にショッピングに行くって事は、私達、トモダチ?」
「は? な、何言ってるのよ…この程度でトモダチなわけないじゃない。あなたみたいなトロイ女の子、せいぜいパシリ程度!」
照れ隠しのツン入りました。

「自分の夢を捨てる代わりに…、私自身が、みんなの夢になる」

…ふぅ。
バッドエンド、とは言いたくないが、これは精神的にきつい結末だなぁ。
これ、最後のオーディションに負けても、一部の台詞が違うだけで大筋は同じエンディングでした。

うん、感想は後で書く。
長くなりそうな気がしなくも無くも無い。

ちなみに、episode.8「夢、ゆがみの果てに」オーディションに勝利してepisode.9「僕は男だ!」に進むも、最後のオーディションには負けた場合は…

ランクA1敗退エンド「いつか本当の姿に…」

「自分としては、そこそこ上手く出来たと思ったのに…」
敗退に打ちひしがれる涼に、他の参加者が声をかけて来る。

「あなた、もしかして、私達の事バカにしてる?」
「どうして、そんな作った声で歌ったりしたのよ!」
「普通にやったら楽勝過ぎてつまらないとか思ったんでしょう?」

本当は男で、さっきのは地声だ、と説明するが、
「見え見えの嘘をついて誤魔化す気?」「失礼な人」
と強く詰られる。

社長にも「不慣れだった部分が相当出てた」と指摘され、涼は自分の認識が甘かった事を思い知る。

「こうなったら、長い時間をかけて少しずつ、みんなに分かってもらうしか…」
が、ライブ中にカミングアウトしても、そーゆーネタだと思われる始末。

夢子さんはと言うと、
「一瞬でも男だと思った私がバカだったわ。あなた、男装アイドルやりたかったのね」
「まあ、そう言うのに憬れる様になった理由は、だいたい想像つくけどね」
「あなた元々弱々しい性格だから、周りに舐められたくないって思ったんでしょ?」

「動機は100%当たりだけど、事実とは100%違ってるって~」
何と言う可哀想な展開。

「まあ、慣れない事は、辞める事ね」
「言っちゃ悪いけど、あなた…男装、全然似合ってないから」
「元から清純派アイドルの顔立ちなんだし、そのまま行ったら?」
次々と炸裂する追い討ち。やめて! 涼のHPはもうゼロよ!

そして、武田さんに謝罪。
「すみませんじゃ、すみませんけど、すみません…」
「駄洒落とは余裕だね。まぁ仕方ない。暫くは慣らし運転が必要のようだ」
あぁ、よかった。少なくとも愛想を付かされてはいないようだ。
武田さんと言う理解者が居なかったら、涼のメンタル面が心配になる。

「今の君の体には、すっかり、女性の呼吸、リズムが根付いている。それを、ゆっくりと変えていく事だ。そうすれば、やがてまた好機は来るだろう」
武田さんは涼の「真の目覚めの日」を待ってくれる様だ。

と言うわけで、残念だったけどまだ終わってないぜ的なエンディングでしたとさ。

これはこれで物語としては継続性がある終わり方で良いんじゃないかと思う。
と言うか、ランクA1勝利エンド(全勝エンド)だと、逆にその先の物語は作り難そうだよね。

DS:ストーリー「秋月涼」episode.9

ストーリー「秋月涼」episode.9「僕は男だ!」

おお、なんか凄くそれっぽいエピソードタイトルだ。
冒頭からまたまた武田さんの下へ来た涼。
「改めて、お願いに来ました」
自分が男性アイドルとしての再デビューに成功したら、夢子さんの事をもう一度考え直して欲しいと言う涼。
「それと、成功のあかつきには…もうひとつ、僕を武田さんの番組に出して欲しいんです」

「僕としては、それだけで首を縦に振るわけにはいかない」
出された条件は、男性アイドル転向後のアイドルアルティメイト出場権獲得。
また、武田さんは涼の事を非常に高く買っている様で、一つの大きな夢を託されてしまった。
だが、もはや覚悟を決めた涼は、その期待の大きさにも臆するところを見せない。

「僕の両肩には…自分の夢、夢子ちゃんの夢、武田さんの夢、全てがかかってる!」

第一週、流行はVi>Da>Voとなっている。
衣装はさっき獲得した「テトラカラードコメット」。
上半身が白ベースで、赤と青は足パーツにしか使われてないので、カメラ引くまで名前間違ってるのかと思った。
アクセは「しろうさみみ」と「天使の羽根」でどうでしょう? むむ、まだ楽曲補正でDa高過ぎ。

月曜日、運命の「歌番組収録」コミュ。
「じゃあ、社長。運命の歌番組収録、行ってきます!」
(どーでもいいんだけど、自分の頭の中の言葉と涼の台詞が被る)

トークコーナーで告白してその後に歌なんて、番組側に話し通して無いと無理がある気がするが…。
生放送なんだろうか?
出番が来て司会者に振られるも、緊張のあまり身震いする涼。
「あ、あのっ! 今日は歌う前に、みんなに聞いて欲しい事があるんです」
「あの、私! じつは!…」

遂にカメラの前でカミングアウトした涼。
「これからは、改めて男の子のアイドルとして活動していきます!」
…が、司会者には冗談として流されてしまう。
「ぎゃおおおおおん、完全スルー決め込み~?」
「それじゃ、そろそろ歌の準備の方、御願いしましょうか」
何と言うスルースキル。

ここで選択肢「おとなしく歌おう」「もう少し話を!」「僕、脱ぎます!」
…うずうず、いや、自重しろ俺。仕事優先だ、仕事。
今ここで3番目を選ばなくても、誰かが大晦日のために描いているはず。

火曜日、「歌番組放送」コミュ。
…放送? あの、もしかして、昨日のアレですか?
……まさか、普通にカットされてるとかってオチじゃないですよね?

事務所でテレビを見ている涼。
「きた! 遂に僕の『じつは男の子』発言が、全国に流れる時が!」
…やっぱり。orz
「こ、これって、まさか…!! 僕のしゃべったところ、全部カットされちゃったの~?」
「どう言う事!? トップになってからは、こんな酷い扱いされた事無いのに」

社長が言うには、メディアの上層から、とりあえず発表させるな、と通達が出ていると言う。
「私もついさっき、何人かのえらい人から忠告を受けて…」
「この事は、とにかく隠し通した方がいいって、その方が、事務所のためだって」
まぁ、全ては商売ですからねぇ。色々な人の利害には影響するでしょう。

愕然とする涼、そこに律子姉ちゃんが駆けつける。
「涼! あんた、一体、何やらかしたの!」
きな臭い噂が流れていると言う。
「状況を確認して、事と次第によっては…あんたを止めなきゃならない」
「いーい? 涼…あんたが、自分のやりたい事をするのは構わない。けど、その結果、あんた以外の人は、どうなってもいいの?」
「私が一番心配しているのはね。この事務所の雰囲気なの」
「あんたは、仮に同期の子達と険悪になっても…自分の目標、貫き通す気?」
「もし私だったら…一歩引いて、周りを立てるけどね」
「周囲の空気読まないと、後で結局、自分にもマイナスになるから」

確かに、他の子達に迷惑はかけたくないよね。
でも、それこそ武田さんが予めアドバイスをくれていたじゃないか。
『空気など読むな』『事務所を飛び出してでも』
きっと武田さんにはこんな事態が想像できたのだろう。ここで引いたら顔向けできないぞ。

「それでも…それでも僕…やっぱり…引けないよ!」
「引けない理由があるんだ。僕が引いたら、守れないものがあるから」

よく言った。

「僕は引かない! 空気なんて読まない! 信じるもののために、夢を成し遂げる。それが、僕の使命だから」

水曜日、夢子さんからメールが来た。

あなた、ここ数日、TV全然出てないんじゃない?
たまに出てるかと思えば、全部録画だし。

何かあったの?
別に何でもなければいいんだけど。

夢子さんには先に話しておいた方がいいね。
で、「夢子と待ち合わせ2」コミュ。

メールには「今ちょっと干されてる」と返信したもので、夢子さんは開口一番「何やらかしたの?」と。
これからやらかそうとして妨害されている、と内容については少しはぐらかす涼。
「まぁ、ある種の爆弾テロかもねぇ。私が握ってる爆弾は…とある秘密で、その秘密が広まると、色んな人にとんでもない影響が出そうなんだ」

「とにかく…やめなさい」
「なんだか知らないけど、やめなさい、そんな事!」
「涼、分かってるの!? あなたはトップアイドルなのよ!」
「どうしてそんな危険な道に走るのよ!」

「今の夢子ちゃんは、夢をなくしかけて、動けずにいる。でもね、私は、そうはならない」

「とにかく、もう暫く、僕の事、見守ってて」
そう言って立ち去ろうとする涼を、夢子さんが引き止める。
「まさか、あなた…。でも、そんな事が…けど爆弾なんてレベルだとしたら、やっぱり、それしか…」
わぁ、察しが良いなぁ。
「ねぇ、涼。あなたが知らせようとしてる秘密って…あなた、もしかして本当は…男の子なの?」

木曜日、「対策ミーティング」コミュ。
社長からは、交渉先全滅と言う最悪の知らせが突き付けられる。
TV局のみならず、ホールの類までも押さえられなくなっていると言う。
「秋月涼と言うドル箱を、誰もが手放したくないと思ってる…」

「こうなったら、ブログとか掲示板で発表しましょう」
「そのやり方は、この後の道を閉ざす事になるわ。ネット上でこんな重大発表したら、TV局とは完全に絶縁よ。今後、男性でアイドルしようとしても、局も流通も、手を貸してくれなくなる」
ふーむ、絵理にネットアイドルのHowToを指南してもらうか。
と言うのは冗談にしても、これはもう武田さんに頼るしかないんじゃないか?

で、事務所を飛び出して武田さんのところへ転がり込む涼。
「僕、これ以上、どうしたらいいのか分からなくて…」

「手が無いわけではない。不本意ではあるが…」
と言うわけで、武田さんの番組のオーディションで合格すれば、番組内で発表させてもらえる事になった。

これにて必須コミュ終了。オーディション解禁。
後はいつものように、カンストまでレッスンかな。

金曜、土曜とViレッスンでパーフェクト評価。

日曜日、愛のステージを見に行く。愛の歌う「THE IDOLM@STER」って美希に似てるよね。
プレゼントは「ファンレター」。…うん。

第二週、事務所前で調子の良さそうな絵理に会う。…かわいいなぁ。
流行はVo>Da>Viとなったので、衣装を「ルージュノワール」「ひまわりの一輪挿し」「ひまわりの腕輪」に変更。

月曜、火曜とViレッスンでパーフェクト評価。カンスト。
水曜、木曜、金曜とDaレッスンでパーフェクト評価。カンスト。
土曜日、なんとなく「休む」。
日曜日、絵理のステージを見に行く。プレゼントは無し。

第三週、事務所前で絵理に会う。
流行はVi>Vo>Daとなる。楽曲が固定の都合、Daを最小にするのは難しい。
衣装は「テトラカラードコメット」に「天使の羽根」等。

月曜、火曜、水曜とVoレッスンでパーフェクト評価。カンストし、「Lv.12」→「Lv.13」。
木曜日、なんとなく「休む」。二度目だがコミュは湧かず。ホントに仕事干されてるなぁ。
金曜日、更に「休む」。ダメか…。
土曜日、Viレッスンでグッド評価。
日曜日、愛のステージを見に行く。プレゼントは無し。またしても二週連続で…。

第四週、事務所前で絵理に会う。
流行は先週のままでVi>Vo>Daなので、アクセサリーを選び直して調整。

月曜、火曜、水曜とVoレッスンでパーフェクト評価。「Lv.13」→「Lv.14」。
木曜、金曜とViレッスンでパーフェクト評価。

土曜日、さあ、最後のオーディションだ。
事務所で深々と深呼吸する涼。
社長に付き添われてアイドルアルティメイト予選オーディションへ。
あ、こっちが先なのか。てっきり武田さんの番組が先なのかと思っていた。

「僕は、僕の歌で、道を切り開く」

思い出17個、初期状態70%でスタート。7回まわして1回落とすも80%で合格。
「これが本当の、僕の姿だーーっ!」
社長も圧倒的パフォーマンス、と絶賛してくれた。
そして、会場には夢子さんも。
「来週の土曜の夜、TVを見て欲しい。その中で、伝えたい事、全て伝えるから」

シーン変わって、件の武田さんの番組。
ゲストとして紹介される涼。
「今日はまず、ゲストから一言、報告があるそうです。では、どうぞ」
「これまで女性アイドルとして活動してきましたけど、僕―本当は男の子なんです!」
武田さんも涼に対し、男性シンガーとしてお墨付きをくれた。
「男性ボーカリストとしての彼の魅力を封じ込めてしまうのは…あまりにも惜しい」

「こうして、勇気を奮って、告白した今だから言えます。皆さん、夢を諦めないで下さい。」
「もちろん、かなわない夢だってあるかもしれません。でも…夢を捨てる前に、もう一度だけ、考えて欲しいんです」
「その夢は、本当に望みの無い夢なのか。望みはあるのに、自分がそこから目を背けているだけじゃないのか」
そして、遂に披露される男声バージョンの「Dazzling World」。
「Dazzling World」の歌詞と併せて、これは全て夢子さんへのメッセージだ。

シーン変わって、発表後暫く経ってのTV局前。
「涼ちゃーん! 男の子でもやっぱかわいい~!」「カッコかわいー!」「弟と妹、両方になって~!」
等と男性ファンを残したままで、更に女性ファンが上積みされると言う、ある意味予想通りの結末。
「TV局の人も、呆れてたわ。こんな形で2段ブレイクしたアイドル見た事無いって」
2段ブレイクって…、アクエリかよw

そして、夢子さんのところへ。
「TV、見たわ…」
顔を赤らめた夢子さん、MAJIかわいい。
「あなたって、とことん常識知らずね。普通、全国ネットで、しかも武田さんの番組で、私にあてたメッセージなんて、堂々と言う?」
「あ、やっぱり、気付いた?」
「気付くに決まってるでしょ。もう…恥ずかしくて、顔あげられなかったわ」

武田さんから夢子さんへの伝言は「一から出直しておいで」。
「ウソ…」
「嘘じゃないよ。ちゃんと約束してくれたんだから。TVで言った事、ここで、もう一度言おうか?」
そんな男前の涼に、夢子さんは、
「なんか、アッタマきた! 涼! あなたキメ過ぎよ!」
同感です。
「はじめから私を騙してた上に、おまけに最後の最後まで! どこまで振り回せば気が済むわけ? もう!」
それはお互い様じゃないのか。つーか、お前らお似合い過ぎて軽く嫉妬だぜ。
「分かったわよ。これでまだ拗ねてたら、私、本物のバカじゃない。復帰するわ。」
久し振りに見る、夢子さんの曇り無い笑顔。

「久し振りに御飯でも」と言う涼に、「いいの?」と心配そうな夢子。
「どんな騒ぎになっても知らないんだから。レストランでもテーマパークでも、好きなところ連れていきなさい!」
涼さん、男の子として接すると言う事の意味を、まだあまり認識しておられないようで…。
「思いっきり雰囲気いい店じゃないと許さないんだから!」

そして、スタッフロール。
はぁ…いやはや、これまた全く想定外に良かった。
序盤は単なるドタバタエロギャグコメでどうなる事かと思ったが、ドタバタはそのままとして、エロギャグコメは脱せて良かった。
あと、終盤の涼のカッコ良さはかなり来るものがある。

おっと、スタッフロール後のシーンが残っていたな。
「ホントに男の人なんですか~? むー、信じられませんっ」と愛。
…この後の展開が手に取るように分かるんだが…これってプリコグ?
「…脱がします」
ですよねー?
「脱がせば分かります。だから!」
「ちょっ、やめて、愛ちゃん、ダメ!」
絵理に助けを求めると、部屋に鍵を掛けられてしまった。
「アッーーー!!」

orz

DREAM SYMPHONY 02 秋月涼

やっとこの日がやって参りました。
と言っても、前作「DREAM SYMPHONY 01 水谷絵理」から三週間しか経ってないけど。
今回は発売日前日が祝日(文化の日)でお休みと言う事で、二日前の11月2日に店頭に並んでいました。

THE IDOLM@STER DREAM SYMPHONY 02 秋月涼
DREAM SYMPHONY 02 秋月涼
COCX-35794
秋月涼 (三瓶由布子)
http://columbia.jp/idolmaster/COCX-35794.html

  1. Dazzling World (M@STER VERSION)
  2. ヒミツの珊瑚礁
  3. エージェント夜を往く (M@STER VERSION)
  4. shiny smile (M@STER VERSION)
  5. “HELLO!!” (M@STER VERSION)
  6. Dazzling World (M@STER VERSION) オリジナル・カラオケ
  7. ヒミツの珊瑚礁 オリジナル・カラオケ
  8. ボーナス・トラック・ドラマ

「Dazzling World」は第一印象からお気に入りでしたが、やはりDSのストーリーを進めると感触が変わります。
とりあえず休日中にへヴィーローテーションして、発売日にまた追記しますか。

Dazzling World

『個人的には…』等と前置きするまでも無く「感想」や「好き嫌い」は明らかに個人的なものだけど、DSにおける新曲4曲(「“HELLO!!”」、「ALIVE」、「プリコグ」、「Dazzling World」)の中でも、PVの時点で最も惹き付けられてしまった、個人的に好みの曲。

評価軸を細分化し、例えば「キャッチーさ」で言えば、間違い無く「“HELLO!!”」に最高得点を付けると思うが、総合的な好みで言えば「Dazzling World」が一番。何処が好みなのかと考えれば、曲調と音の色合いかな?
作詞・作曲・編曲はNBGI渡辺量さん、2005年新卒入社との事なので、最近の方なんですね。DREAM SYMPHONY 00,DREAM SYMPHONY 01と作詞・作曲の外製率が高めに感じたが、「NBGIもちゃんと後継いますよ」とアピールしてくれているような会心の一曲になっている。
内製・外製に拘らずに出来上がる曲のクオリティに拘ってくれる事が最良なのは言うまでも無いとして、幅も品質も、と期待し続ける上で、新たなクリエイターの参加は喜ばしい事です。それが自分の好みの曲を作ってくれるクリエイターさんならば尚更。

テンポのいい弾むような曲調に思わず足がリズムを取ってしまうのだが、問題はその上に乗る歌詞。
ゲーム内のバージョンだと、とても爽やかな、そして、共に歩む愛しい人に対する前向きなメッセージの込められた歌詞になっていて、物語との噛み合いがバッチリなんだけど、M@STER VERSIONでは思いっきりSweet、蕩ける様な甘々の歌詞になってしまう。何このダブルテイスト!?
「褒めて 撫でて ギュッと 抱きしめてよね」のところとか、貴様はどんな顔して歌ってるんだと涼に問いたい。問い詰めたい。女の子だったら押し倒してるレベルだ。こんな甘やかな歌を繰り返し聴いてたら、中の人がかわいい事も相まって、輝ける世界に旅立ってしまいそうになる。夢子さんがいなかったら危ないところだった。

ヒミツの珊瑚礁

うわっ、なんか凄いのが来たww
えーっと、シリーズ前作の「プリコグ」を作詞された遠藤フビトさん再び。
作曲は松井俊介さん、キャラソン専門なのかな? 古い作品でも2006年と言う事なので、かなり最近の作曲家さんなのでしょう。

キー高い上にハイペースで、勢い任せにガツーンって感じですが、これも面白い歌詞です。
歌い方のせいか全体的にかわいらしく聞こえるのに、よくよく聞くと、どんだけ男前なんだよと言う感じ。
いや、序盤って言うかAメロ・Bメロはいいんだ。サビで一気に詩人になってしまってギャップに噴く。
「空と海がキスを交わす瑠璃の水平線 蒼と碧が融けて交じる風になびくキミの薫り」って! 「波に爆ぜた滴 また水面に還るのなら 誰もいない 誰も邪魔はできない二人だけの国」って! もう今夜この後の流れが見えるかのような口説きっぷりですよ。涼すげー! こんなに流暢に女性の耳元で囁ける様になれるものなら、俺も遠藤フビトさんに弟子入りしたい。(違
初期のキャラクターイメージだと、もっぱら周囲に振り回される受身の性格の涼クンですが、カミングアウト後の将来的な方向性がこの「フビト路線」だとしたら、真も顔負けのとんでもないジゴロになりますよ。うん、それはそれで見てみたい。

エージェント夜を往く

そして、既存曲。今回はお茶会が開催されたとの事で御本人から語られていますが、既存曲2曲は中の人がそれぞれ自分で選んでるんですね。

ゲーム内で使用されているバージョンではやたら男前なイメージで、真との師弟デュオを期待してしまうのですが、この「M@STER VERSION」ではまったく別の歌い方。
ラジオ等では「収録時に『もっとエロく』と注文が付いた」と語られており、絶妙な感じに仕上がっています。
特にハモってる箇所が全体的に大変な事になってて、真とはまた違う、何とも言えない色香が。
これはもうちょっと聞いてから再度言語化を試みたいかも。

shiny smile

既存曲2曲目。個人的に特に大好きな曲のひとつなのです。16人分のM@STER VERSIONソロが欲しいぐらい。

こっちは打って変わって、素直に中性的な涼のイメージで歌いこなしてる感じがします。
DS以前の12人と並べても何ら違和感が無く、まるで昔からそこに居たかの様に耳に馴染んでしまう。
shiny smileって比較的易しい曲なのかな?

“HELLO!!”

曲調としてはshiny smileと近いので、流れとしてはあまり面白みが無いのだけど、やはり良い曲。
「DREAM SYMPHONY 00」の三人で歌っているバージョンの時から三瓶由布子さんの声は際立っていたけど、その辺りもソロで満喫する。
三瓶由布子さんカッコイイよ三瓶由布子さん。

ボーナス・トラック・ドラマ

えー、誠に遺憾ながら、愛と絵理に食われちゃってます。
まぁ、ドタバタエロラブコメで振り回される主人公ポジションと考えれば、それ以外の描き様は無いでしょうけど。

仕方無いんです。涼はキャラクタ特性として常にイジメテオーラを出しているので、それにあてられて、普段は大人しい女の子でも、涼に対してはサディスティックになっちゃうんです。そーゆーものなんです。俺だって本当はSじゃないんです。(関係無い)

「鍵かかってますけど、押し破っちゃえば何とかなりますよね!」
これに近い台詞がゲーム本編中にもありまして、その時にも噴いたんだけど、こっちの方が酷い。
愛がそーゆー位置付けであると言う事は良く分かりました。素でそう考えちゃう辺り、春香さんよりも数段危険かも。